鬱の時、まさに暗闇の中にいた。
長くて暗い闇の中だった。
『無』以外の何物でもない。あの感覚は、、、
先が見えない、楽しみもない、
ただ時間が過ぎるのを待つだけで。

入院中、何をしていたんだろう。
院内をただ歩き回っていた。相当おかしい人だった。
その分、良く眠れたけど。

ここから抜け出したい、そう思っていたし、
不思議とやりたいことが増えた。
一番やりたいことは、働くことだった。
税金をきちんと納める人にならねば、と思った。

退院後は病院の紹介で、障がい者支援施設、で
工賃をもらいながら単純作業をする日々。
その後、職業訓練なる所で二ヶ月、パソコン💻訓練を受ける。
資格も取得する。ブランクがあった分、必死だった。

偶然、近所に事務のパートの仕事があり、
そこに勤めてもうすぐ3年半。
あっという間だった。

働くって幸せ、楽しい、嬉しい。
社会の為になること、こんなに幸せなことはない。

ただ、まだ心の病気で、障がい者支援施設で働く人、
自宅から出られないで苦しんでいる人。
働きたくても働けない人、世の中にたくさんいると思う。
でも私はそれでもいいと思うな。
自分を責めることはない。
あなたはいるだけで十分よ、と言ってあげたい。
ダメな人間なんていない。いい、悪い、で判断しないで。
色々な人がいていいと思うから。

でも、いつか明るい場所に出てこられるといいかな、とも思う。
私はそうでした。どん底から這い上がれた。
もちろん周りの支えがあったからだけど。

あなたはあなたのままでいいんだよ。
ダメな自分も含めて私は自分が好きになれた。
そう言い聞かせている。
一番言葉を聞いているのは、自分自身。
発した言葉は自分に必ず返ってくる。
だから出来るだけ、プラスの言葉を発したい。

暗闇を抜けだして明るい場所があった。
過去は変えられないけど、未来は変えられる。
そう信じています。
春はもうすぐそこ。待ち遠しいな。