【読書会開催報告②】リーダーシップ・マネジメント読書会
2023年2月15日開催
「リーダーシップ・マネジメント」オンライン読書会
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「毎月第3水曜日は読書会の日」と決めて、会社で読書会やってます。
2023年の第2弾(2月15日)のテーマは、「リーダーシップ・マネジメント」。
3名の参加者と一緒に、「リーダーシップ」や「マネジメント」について理解を深めました。
<開催スケジュール>
1/18 「7つの習慣」読書会
2/15 リーダーシップ・マネジメント読書会←今回
3/15 「ポジティブフィードバック」読書会
4/19 テーマ未定
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仕事への満足感がエンゲージメントそのもの
■参加者Aさん:仕事の満足感こそがエンゲージメントそのもの。清掃業務で例えるならば「キレイになったと実感できること」や「お客様が喜ぶ姿を目の当たりにできること」が大切。そのうえで、お客様からお褒めの言葉が頂けたら、とてもやりがいを感じますよね。
■参加者Bさん:やはり、人と人の接点・会話のなかに、やりがいを見出すことが多いと思います。Aさんは、このビルの清掃スタッフへの声がけを実践していますが、お声がけいただいて、嬉しくないスタッフはいないです。
■ぼり:私が前の会社でお世話になった日比谷花壇のお店では、koko tip(ココチップ)というシステムを使ってお客様の喜びの声を集めています。対応してくれたスタッフ宛てにお客様がお礼や応援メッセージを送れるシステムなのですが、比較的お客様の声が集まりやすい花屋という業態においても、システム利用料というお金を払ってまで手に入れたい価値が、お客様の声にはあるんでしょうね。スタッフのやりがいに直結しますから。
■参加者Aさん:そうですね。もちろん金銭的な報酬や評価も大切ですが、人間、お金だけじゃないからね。人と人の接点をつくることに対しても、マネジャーとして気を配っていきたいですよね。
心理的安全性とは、対立を厭わず率直に意見を言えること
■参加者Cさん:「心理的安全性」という言葉をよく耳にするので、その意味を調べてみました。「恐れのない組織」という本を読んだのですが、それによると、「心理的安全性」とは対立を恐れずに率直に言いたいことを言える状態のことでした。少し意外だったのですが、感じよく振る舞うことや心地のよさとは異なる概念のようです。肝心の組織の心理的安全性を高める方法については、まずは、率直な発言を歓迎することが大切になります。
■参加者Bさん:個人の性格にもよると思いますが、私は「こんな発言したら、相手はどう思うのかな?」とか「場違いな発言なんじゃないかな?」と遠慮してしまうことがあります。そんな私も、気心がしれた相手に対しては遠慮なく話ができて、生産性も高くなると感じています。心理的安全性が高い組織を別の言葉で言い換えると「遠慮がない組織」「遠慮が必要ない組織」と言えるのではないでしょうか?
■参加者Aさん:コロナで社員同士の交流が減ってしまいましたが、安心して一緒に仕事を進めるためには、仕事以外の一面について知ることも大切だと思います。仕事の話ばかりだと、息が詰まっちゃいますし。普段の何気ない会話で、お互いの人となりが分かっていると仕事も進めやすくなりますよね。
■参加者Bさん:私は最近までぼりさんのこと、怖い人だと思ってました。
■ぼり:えー。そうなんですか?
■参加者Bさん:なんか、出向者同士で小難しい話をしているイメージ。いや、でも、今は大丈夫ですよ。ほんとに。今は。
■ぼり:やっぱり、接点を持ってお話をすることって大切ですね。私も会社で読書会を始めて、お声がけいただくことも多くなりました。昔から「報連相」が大切だと言われますが、コロナの少し前くらいから「雑相(雑談・相談)」も大切だと聞くようになりました。若者の気質の変化や、以前に比べプレイングマネジャーが増えて上司に相談しづらくなったことが要因かもしれませんね。自分の仕事の進め方を改めて振返ってみると、席にいないことも多いですから・・・。部下が僕に何か相談したくても、席にいないから相談できない(反省)。ダメ上司ですね。僕から見ると、Bさんはとても上手くコミュニケーションをとっているように見えるのですが、何か意識していることはありますか?
■参加者Bさん:そうですね。強いていうなら、相手に関心を持つことですかね?特に夜間作業や早朝作業があった日や大きな仕事があった日は、気になるじゃないですか?冬のこの時期なら、「寒くなかったかな?」とか「体調、大丈夫かな?」とか。一緒に働く身として気になりますよね。だから、そんな日は、「昨日、どうだった?」と声を掛けるようにしています。様子を聞いて何ができるかというと、できることは多くないのかもしれないですけど、上司として、一緒に働く者として、仲間に関心を持って、お互い気持ちよくお仕事したいですよね。
■ぼり:なるほど、「昨日、どうだった?」ですね。明日からやってみます!
スタッフが先読みして行動できるように、ゴールを示したい
■参加者Bさん:私は「マネージャーの問題地図」という本を読みました。この本を読んで感じたのは、「目的やゴールを示すのって、やっぱり大切」ということです。自分自身もそうですが、目的やゴールが分からないと、自分で判断して仕事を進められないじゃないですか?自分で判断できないと、その都度、指示を仰がないといけないから、自分のペースで仕事ができないし、必要な準備もできない。常に受け身で仕事をすることになるから、「やらされ感」が募っちゃうし、常に追われている気がして疲れちゃう。だから、部下には、その仕事の目的やゴールを示したいんですよね。
■ぼり:一緒に働く仲間には元気に前向きに仕事に取り組んでほしいですもんね。
■参加者Bさん:そうなんです。この本には、「気合&根性カルチャーがもたらす悲しき近未来」という小見出しがあります。要は、気合と根性だけではいつまでたっても改善が進まず、みんな「へとへと」になっちゃうという話なんですが・・・、ちゃんと解決のヒントも書かれています。まず、マネジャーの仕事の棚卸しをする。今やっているタスクとマネジャーとして本来やるべきタスクを全部紙に書き出す。それから、書き出したタスク一つ一つに、「自分でやること」、「部下や外注先に任せること」、「やらないこと」の3つに分ける。上手く仕事を任せて、マネジャーが本来取り組むべき仕事に注力することが大切だと書かれていました。
■ぼり:実は、私も読書会の前に同じ本を読んだのですが、その部分が気になっていたんですよね。私は、何でも自分で抱えてしまって、本来のマネジャーとしての仕事が疎かになりやすい傾向にあります。だから、まずはタスクの棚卸しからスタートしたいです。一緒にやってきませんか?
■参加者Bさん:この本は、結構、読みやすく他にも実践できそうなことがありそうなので、一緒にやっていきましょう。
【終わりに】風通しのいい職場に向けて
今回の「リーダーシップ・マネジメント」読書会では、普段の何気ない声かけや雑談など、コミュニケーションの大切さが話題になりました。
コロナ禍を機にテレワークが進み、職場の飲み会も制限されるなかで、コミュニケーションの重要性を再認識した方も多いと思います。
そのようななか、「雑談」の価値が見直されています。
無駄話もなく、黙々と仕事に打ち込む職場は、一見効率がいいように思えるかもしれません。
ですが、「ザッソウ 結果を出すチームの習慣/倉貫義人」という本では、ひたすら効率化を求めたチームの末路が次のように描かれています。
何でも相談できる風通しのいい職場をつくるためには、部下が安心して話ができる雰囲気づくりが大切です。
私は、今回、読書会参加者の皆さんから「声掛け」の大切さを学びました。
これからは、部下からの「報連相」を待つだけでなく、自分から積極的に「声掛け」「雑談」を実践して、風通しのいい職場をつくっていきます。ぜひ、応援してください。
そして、もし共感いただけましたら、あなたもぜひ実践してください。
<今後のご案内>
次回(3/15)のテーマは、「ポジティブフィードバック」。
多くの会社で年度末の評価面談が行なわれていると思いますが、Amazonの商品紹介によると、「年1度の上司から部下への評価」から「週5分、部下のやる気を引き出す伝え方」へシフトすることで、個人とチームの効率 & 生産性を最大化させることができるそうです。
ぜひ、一緒にポジティブフィードバックを学びましょう。
開催スケジュール
1/18 「7つの習慣」読書会
2/15 リーダーシップを考える読書会
3/15 「ポジティブフィードバック」読書会 ←次回
(課題書:「ポジティブフィードバック/ヴィランティ牧野祝子」)
4/19 テーマ未定
5/17 テーマ未定
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今後も楽しくも学びのある読書会を開催していきます。
どうぞ応援してください。
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