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フレイル


Frideらは「体重減少」「疲労感」「握力(筋力)の低下」「活動量の低下」「歩行速度の低下」の5項目をあげて3項目以上に該当する場合をfrailと定義し、1〜2項目に当てはまる場合をpre-frail(intermediate frail)と定めました

Fride LP,et al:Frailty in older adults:evidence for a phenotype .J Gerontol A Bio Sci,56:M1146-156,2001


表1:Frailtyの定義

これ以降、欧米においてはfrailtyに関する幾つかの追跡調査が行われ、non-frail→pre frail→frailと一方向に進行するばかりではなく、frail→pre-frail→non-frailへと可逆的に身体機能が改善されることも明らかにされています。

フレイルは、海外の老年医学の分野で使用されている英語の「Frailty(フレイルティ)」が語源となっています。「Frailty」を日本語に訳すと「虚弱」や「老衰」、「脆弱」などを意味します。日本老年医学会は高齢者において起こりやすい「Frailty」に対し、正しく介入すれば戻るという意味があることを強調したかったため、多くの議論の末、「フレイル」と共通した日本語訳にすることを2014年5月に提唱しました

フレイルに関する日本老年医学会からのステートメント:一般社団法人日本老年医学会

フレイルは、加齢とともに心身の活力(筋力や認知機能など)が低下し、生活機能障害、要介護状態、そして死亡などの危険性が高くなった状態を意味します。さらに要介護に至る低栄養、サルコペニア、うつ、認知機能低下、社会的サポートの不足、多量の服薬などの問題との関連性、および適切な栄養管理やリハビリの介入によって可逆的である面が指摘されています。

フレイル、サルコペニア

フレイル?サルコペニア?

理解していないとこの違いって分かりにくいんですよね。

フレイルはサルコペニアよりも広い範囲を含む概念となります。そのため、身体的な問題のほかに認知機能の衰えなどの精神・心理的問題、独居や経済的困窮などの社会的問題などから成り、要介護状態の前段階と位置づけられています。フレイルの人はサルコペニアを合併することも多く、サルコペニアの人がフレイルが生じる可能性もあります。

予防

フレイルは健康な状態と要介護状態の狭間にいる状態です。早期発見することで予防することは可能です。

  • ご飯が美味しくない

  • 疲れやすくなってきて何をするのも面倒、億劫

  • 以前よりも体重が減ってきた

これが、サインでもあります


図1:BMI.引用:食べて元気にフレイル予防/厚生労働省

体重減少を確認するには上の図を参考にしてもらえると分かりやすいと思います。


予防のためには、「しっかり栄養摂取」をし、「身体活動(ウォーキングなど)」・「社会参加(趣味、ボランティア、就労など)」をすることが重要になります。


フレイルに気づくことが重要です。少しでも怪しいなと思ったら確認して見てください。

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