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調達で裏金をつくる男

仕事によっては簡単に不正はできてしまう。前の会社の話。資材を調達する資材課にいた時。そもそも発注という行為は、これ買いたいいくらですか?注文後納期はどれぐらいですか?と問い合わせ、この回答として見積もりが返ってくる。希望価格、希望納期、納入場所、納入方法など各種条件を満足させて注文書が発行出来る。これが発注行為。注文書発行には上司と金額によって部長、役員の承認が要る。当時は部長決裁は50万円超1000万円未満。悪い部長が居た。たとえば5000万円の見積もりがある時。10%のコストダウンを命じて4500万にさせる。で、内々に5%をキックバックというかリベートというか250万円を現金でM部長に戻してもらう。しかも4500万円は注文書を5個に分割してすべて1000万円未満の注文書5個。これで役員の決裁は不要になる。

味を占めたM部長は、外注先に、うなぎが食べたいとか、北新地に連れて行けとか、ゴルフセッティングしろとか、祇園でフグ食べさせろとか。やりたい放題。そのうち外注先の社員誰かからの匿名の通報が会社総務に連絡があって内部調査。社内倫理委員会にかけられて懲戒解雇となる。退職金無し。
そのM部長はわたしの以前の上司。悪い事いろいろ学んだ。反面教師であって悪事の真似はしない。昭和のモーレツ男、パワハラと暴言とセクハラ発言。今なら速攻で訴えられてアウトだと思う。そんなMさんはどこへ行ったか知らんけど雑草のように悪事を続けているに違いない。

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