• 子会社のエアロ・テクノロジーズが製造した戦闘用耳栓に欠陥があったとして、軍人から訴えられたこと。この訴訟は23万件以上に発展し、3Mは12.4億ドルの損失を計上した。

• 中国のロックダウンや使い捨て呼吸器の需要減により、売上が減少したこと。3Mは中国市場での売上が高いため、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた。

• ドル高の影響で為替差損が発生したこと。3Mは海外での売上比率が高いため、ドル高により売上の為替換算でマイナス要因となった。

• 2022年度通期のEPSガイダンスが達成困難となったこと。3Mは2022年2Qの決算で、EPSガイダンスを据え置いたが、市場の予想を下回った。また、訴訟リスクやコスト上昇の懸念も株価に重しとなった。

以上のように、3Mの株価低迷には、内部的な問題や外部的な環境の変化が影響しています。3Mは多角化経営を行っている優良企業ですが、今後の業績回復には時間がかかるかもしれません。