世界23年8月号 安倍政治の決算
一時期、ネット書店で世界8月号が買えない、圧力か?とちょっとした話題なったが、単に発行部数が少なくネット在庫が少なかっただけだろう。今の世の中、誰が世界を定期的に購入するというのか。多くの著者が書いている通り紙幅が少なく、深まってない記事が散見された。それを踏まえても、結局、安倍という人は長くやる事だけが目的の空っぽの男という結論になる。各氏が語る安倍氏のエピソードに碌なものはなく、何一つ国民の為になるものはない。いかに楽に長く権力を維持するか、それだけである。例を挙げればキリがないが幾つか取り上げる。
非常に興味深かったのが、田宮遊子氏の「子どもの貧困がもたらした政策転換」という論文で、様々な国民サービスを毀損しまくった安倍政権が、児童扶養手当のみ拡充しているという事に対して、その理由として「自己責任論」を挙げている点である。子供の貧困だけは自己責任の枠外にあるという理由である。逆説的に、いかに安倍が自己責任という思想に染まり切っていたかよくわかる事例である。決して自分の力、能力でトップに昇り詰めたわけでもない男が、自己責任の名の下に、国民が本来享受すべき利益、サービスを徹底的に破壊し尽くしたというのは、皮肉で片付けられる事ではなく、許されざる大罪と言えるのではないか。
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