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【1日1食】の真実

「プチ断食」とか「1日1食」とか、一時期
けっこうなブームになりましたよね。

その後も一過性の流行にはならず、世間一般に定着した感じさえあります。

「人は習慣の奴隷」というように、こと食に関しては、その習慣を変えるのは相当困難ではありますが、1日1食に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、20年近く食の研究をしている私が、自身の経験も踏まえて、1日1食の真実をお伝えしようと思います。


1日1食は効果的ではあるが…


「1日1食で難病が治りました!」
「若返りました!」
「元気になりました!」

と、1日1食や少食によって、健康を獲得したという報告は後を絶ちません。

それらの報告は本当か、と問われれば、
ほぼ全て本当の事だと思います。

なぜ食を減らせば健康になるのか?それは
現代人が、そもそも食べ過ぎだからです。

私たちは政府やメディアから、
「1日3食30品目バランス良く食べましょう」と多食するように洗脳されています。

【癌・ガン】という漢字は、
疒 に 品 に 山と書きます。

これは品物を山ほど食べるとか、
品=口が3つなので、3食山のように食べる、という意味だと言われています。

実際に私が関わったガン患者達は、大食漢でグルメ好きという傾向が確かにありました。

昔、癌は贅沢病だ、と言われていたようですが、あながち間違いではないでしょう。

そんな食べ過ぎの現代人が少食になれば、
正常な体に戻っていくのは当然でしょう。

では1日1食の食事が人間には最適なのか
と言うと、決してそうではありません。


「1日1食」はただのキャッチコピー

私は長年、1日1食を実行していました。

特に問題もなく、体の調子も良かったので、1日1食をまるで【真理】であるかのように
思い込んでる節がありました。

ある時、肉体的な重労働の仕事をすることになったのですが、しばらくは問題ありません
でした。

ですが1ヶ月過ぎた辺りでしょうか。
休んでも疲れが抜けず、慢性疲労の状態に
陥ってしまいました。

そして、やたらとお腹が減る。

今までは空腹感を感じても苦痛では無かったのですが、この時は飢餓感というか、無性に食べたくて仕方がなかった。

私は1日1食信者でしたが、どうにも我慢が
できず、1日2食、しっかり食べることに
したのです。

はじめは罪悪感や敗北感があったのですが、
体の方はというと、疲労がどんどん抜けて、
調子が上がっていくのが分かりました。

そしてその仕事を辞めた後は、自然と元の
1食生活に戻っていきましたが、
特に体調に異変は起こらなかったです。

以上の私の経験から導き出された答えは、
以下の通りです。

「1日1食」というフレーズは、
「エネルギーのバランスを取ろう」という
啓蒙的な、あるいは方便的なキャッチコピーに過ぎない。

ということです。


1日1食の真意は


1日1食という言葉が本当に示したい真実、
それは、

「エネルギーバランスを中庸に保ちなさい」
ということです。

仮に10のエネルギーを1日に使うのなら、
10のエネルギーを1日に摂れば良いのです。

先ほどの私の例だと、1日20のエネルギーを使っていたので、10のエネルギーを摂るの
ではなく、20のエネルギーを摂るということです。

それで+−ゼロ、中庸です。

にも関わらず、現代人は10しか使っていないのに、20、30のエネルギーを摂っている。

昔のように、朝から晩まで過酷な肉体労働を
していた時代でも、基本は1日2食でした。

成長期に3食 食べるのはまだ分かります。

しかし、成人してからも同じ量を食べる必要が無いことは、少し考えれば誰でも分かる事ではないでしょうか。

個人差があるので一概には言えませんが、
現代人は昔の人ほど体を酷使しませんので、
大抵は1日1食程度で丁度良いのです。


どんな食事法にも言えることですが、
絶対的な正解はありません。

個人のぶれ幅も大きく、重労働でも1食で
平気な人はいますし、私のような人もいます

何なら不食、何も食べないで生きている人も近年では増えているようです😅

ですので食事の「基準」は大多数の平均ではなく、自分の個性や生活の在り方を基準に
考えた方が良いでしょう。

話をまとめますと、

物量的、栄養的に、
中庸、即ちゼロポイント
へ近づく食事が最良である。

「1日1食」という食事法は、
多くの大衆に当てはまる真理ではあるが、
真理そのものではない。

ということになります。

ちなみに中庸の基準ですが、
ざっくり言いますと、起きている時間内で、
空腹を感じている時間が半分、
お腹に食べ物が入っている時間が半分、
この辺りを目安に考えれば良いと思います。

空腹は若返り遺伝子を活性化させると
言いますが、それは私も身をもって経験しています。

ぜひ皆様も自分自身のゼロポイントを
探し出してみて下さい。


お読み頂き、ありがとうございました。

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