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私が肉食を止めた理由

私はベジタリアンでも何でもありませんが、
ここ十数年、牛、豚、鳥などの動物肉を
ほぼ全く食べていません。

体調はどうか?と問われれば、
勿論、特に問題はありません。

なぜ私が肉食を止めたのか。
その理由を語っていきたいと思います。


私が肉食を止める決意をした、
その最も強い動機は、単純に、
動物を殺すことが出来ないからです。

可哀想だとも思うし、
それ以上に血を見る事が苦手なのです。

それと肉を食べることは、
あまり関係ないのでは?と思う方も
いるでしょうが、関係は大ありです。

ライオンも、トラも、全ての肉食動物は、
自らの手(牙)で獲物の命を奪っています。

それは、言い方、見方を変えれば、
命の責任を、自らが100%取っている。
ということです。

自らが命を奪い、その命の責任を取る覚悟が
あるのであれば、何を食べようが、私は問題無いと考えています。

しかし、私をはじめ、ほとんどの現代人は、
恐怖の表情を浮かべる生きた動物を殺し、
自らの手をその血で赤く染めてまで、
肉を食べたいと思うのでしょうか?

恐らくは、気持ち悪いし、可哀想だし、
そこまでするなら食べなくても良い。
と考えることでしょう。

ですが、ほとんどの現代人は、肉を毎日の
ように食べている。

なぜか?

それは血の通った命を奪いとるという、
肉を食べるには避けて通れない「不都合」な過程を、他者に丸投げし、命の責任から逃れているからです。

動物たちの痛み、恐怖、悲しみ…
自分たちの残酷性、罪悪感、無常観…

そうした面倒な感情に向き合わずに、
無感情のまま、ただ肉の旨味を堪能することに専念できているからです。

自分たちには何の責任も無い。
自分たちはキレイな存在だと言わんばかりに

生命としての基本原則を想えば、
物理的にしろ、精神的にしろ、
自分が奪えない命ならば、それは食べる必要が無い、というのが自然の摂理のはず。

そうした仮定的であるけれど、
確信めいた観念から、私は動物の肉を食べるのを止めました。

肉食を止めてみて分かったことの1つは、
1度止めてしまえば、肉を食べたいという
欲求は湧いてこないということです。

今までは習慣的になっていたので、
惰性で何となく肉を食べたがっていただけと気づきました。

しかし、外出先などで、不意に肉料理が出てくることもあります。

私は信念のあるベジタリアンではありませんので、そうした時は普通に肉も頂きますが、嫌悪感もないし、美味しいと感じます。

ですが、また肉を食べたいとは思いません。

また、肉を食べなくなってからは、
体臭も低減しました。

恥ずかしながら、私は結構なワキガだった
のですが、それもかなり緩和されたように
思えます。

便やおならの臭いも、イヤな悪臭を放たなくなりました。

私にとっては、肉を食べないことは結果的に良いこと尽くしになりました。

しかし、私はベジタリアンになることを推奨している訳ではありません。

肉食を止めたからといって、全員が健康に
なると保証するものでもありません。

もし肉を食べたければ、
食べたら良いのです。

ベジタリアンの方々特有の、
動物が可哀想だと思わないのか!
という、押し付けがましい感情論に
振り回されてはいけません。

そんなことを言い出したら、
植物だって可哀想ではありませんか。

ただ、肉を食べたければ、
自身で動物の屠殺を体験してみることです。

それが出来て、はじめて、肉を食べるという資格を得ることが出来る、と私は考えます。

しかし、周りの人間に、

「牛肉が食べたいから、
牛を自分で殺して食べた。」

とでも言おうものなら、途端に異常者扱い
されることは間違いないのて、言わないで
おきましょう。

もしも、
動物を殺すことは出来ない、
でも、肉は食べたい。

という矛盾した気持ちが湧いてきたならば、
己の稚拙さ、理不尽さを素直に認めて、
せめて、よく感謝して、肉を食べましょう。

余談ですが、私はガン患者の治療にあたる
ことが多々あったのですが、その中に女性の大腸ガンの方が、数名いました。

日本人女性が肉を多食すると、大腸ガンに
なりやすいのは周知の事実ではありますが、
その方々の食生活を調査してみると、やはり
全員が大の肉好き、そして早食いである
という共通点がありました。

早食いなど、感謝の欠如の最たるものです。

食べる資格も無い肉を欲望のままに貪り、
その上に感謝の心も無いようでは、
病気になっても仕方がないと私は思います。

食事について、感謝の気持ちがどれほど重要かは、以前に記事にしましたので、そちらを参考にしてもらえれば幸いです。


以上が私が肉食を止めた理由になりますが、
それは、ただ、内なる自然法則に従ったからに過ぎません。

もし、私が動物を殺してでも肉を食べたく
なる日がきたら、肉を食べると思います。

それが自然の摂理だからです。

ただ願わくば、
心ある生き物たちの命を奪うことは
最小限に留めたい。そうのように思います。


お読み頂き、ありがとうございました。


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