みんなどうかお幸せに
結局、なんだかんだ言いながら、落ち込んどるやないかい!
駅から家を目指す帰り道、落ちた2つの肩がゴロゴロと転がるのを追いかけながら、そう自分に突っ込む。
もちろん長い人生、今までだってたくさん落ち込んできたけど、今回の落ち込みは今までと少し趣が異なるような気がしている。
そう、言ってみれば、今までは、
自分に対する絶望だけだったのが、
今回は、
世界と自分両方に絶望してしまった
そんな感じかな。
確かに何も考えないでできる虚業にまみれたこの世の中では、考えることはもしかしたらとても無力な行為なのかもしれない。
ふと我に返って周囲を見渡すと、大通りには帰宅途中のたくさんの若者がごった返していて、やけににぎやかだった。
その楽しそうな様子を見ていたら、なぜだろう。
なんだか急に優しい気持ちになって、僕はこんな独り言を呟いていた。
「ああ、どうかみんな幸せになってくれ。」
Oh Baby, 魔法が解けてゆく。
そうさ
ひとつの夢が今、終わったんだ。
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