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大阪ラビリンス〜抜け出たそこはパラダイス〜入口

今から4年前に泥酔して前歯を折ったことがある。
その翌日、出張で大阪へ行き、丸一日オフになったときの話。

普通、人は何をしようと思った時はネットで調べたり、ガイドブックを開くだろう。

僕は違う、真っ先に連絡する人がいる。
「カロさん、今大阪にいるのですがどうしたらいいですか?」

この当時は連絡すればすぐ返事が来ていた。
「天下茶屋」

すぐに返事は来たが、僕の知らない四字熟語。
意味を知らない僕はようやくネットで調べる。
これは駅名であった。

駅に到着し案内されていた道順を進む、進むにつれてある違和感に気づき始める。

街がおしっこ臭い、、、
昼間から缶ビールをコーヒーのように飲んでる人がほとんど、、、
おっさんはだいたい歯がない、、、
後に知るがここがあの日本のスラム街と言われている「あいりん地区」であった。

ここはまるで東京丸の内のキラキラしたビジネス街を裏返しにしたかのような世界、人や世の中の廃棄部分のみで作られたようなラビリンスだ。

改めて観察する。
ほとんどの人が、缶ビールを飲みながら独り言を言っている。
飲みながらおしっこをしている人もいる。

奇行癖のある僕でさえ、怖い、怖い、怖すぎる、
怖すぎてこの街から脱出をしたく彷徨い歩いた
数十分迷走した末にようやく明るいところに出れた!

そこは先ほどのエリアとは違う煌びやかな街並み
タイトル文字のように堂々とした看板がある
看板には自己紹介するかのようにこう書かれてあった

「飛田新地料理協会」

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