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#7いつもなんでも私のせいに変換されてしまうPart③

いつもより遅めの帰宅をした夫。帰り道に色々考えてきたのか、ソファに座ると、私に目を合わせないまま話し出した。

SNSで仲良くしてくれている女性で、職場が近くて、仕事のあと2人で数回食事をしたことがあること。でもそれは、食事だけであって、やましいことはないと。

今回のコンドームについてはLINEで話した通り、1人でシた時に使っただけ。

ごめんなさい。もう彼女の連絡先も目の前で消すし、二度と会わない。信じてほしい。

と泣き始めました。

冷静に考えて、目の前で連絡先を消したとて、いくらでもまた再度SNSなどの力で繋がることは容易に出来るよねって思いながらも、

『あなたのことは信じられません。仕事で遅くなると今後言われたら、それは彼女と食事するのかな?って思うよ』『休日出勤があったら彼女とどこかで会うのかなって思うよ』と伝えました。

シたかシてないか、関係ない。もうあなたの信用が無いよ。と伝えました。

すると夫は泣きながらこう言いました。

『そもそもこうなったのは、妻のあなたが相手をしてくれないから』『家に帰っても子供のことばかりで俺のことを見てくれてない』『夫婦の時間が無い』『俺の存在意義って何なの?』『そんなとき彼女は俺の話を聞いてくれた、だから惹かれた』『妻のあなたがちゃんと俺を1番に見ていてくれたらこうはならなかった』

私は絶句しました。夫は子供が産まれても自分のことすらも満足に出来ておらず、こちらが泣いて『助けて』とお願いしても家事も育児も『俺の仕事じゃない。俺は働いて稼いできてるからやるべきことはやっている。俺くらい稼いでから物事喋って』と言われ続けて、

私は1人で二児の母を必死にやってきました。

母が必死にならなくて、誰が必死に育児してくれるんですか?

夫が少しでも手を差し伸べてくれたら、一緒に家事育児をしてくれたなら、夫婦2人の時間を作れたかもしれない。心穏やかに夫のことを見る時間も出来たかもしれない。

そういうのを全てひっくるめて、無視して、
『妻が悪いから、他の女性に惹かれてしまったんだ』と泣かれても、全く私の心は、話し合う前と変わりませんでした。

ですが、私にはお金を持たせないような生活を強いられていたので、実家に帰ることも出来ない。家を出て行くことも出来なかった為、(この時はまだ私自身も1人で二児を連れてシングルになる勇気が無く)夫を許して、夫婦を続ける選択をしたのでした。

いま思えば、この事件が、夫婦関係に大きな亀裂をもたらし、何もかもがうまくいかなくなったキッカケでした。

それはそうですよね。もう信じることが出来ないのですから。

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