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許せなかった面接

こんな経験がある。
当時働いていた企業と同業種の会社をエントリーし、書類審査が通った。
ずっと憧れていた会社なだけあり、それはもう嬉しかった。

そうしてウキウキで受けたWeb面接当日。

今思えば私は浮かれていた。
浮かれすぎていたのだ。

"在籍中の会社で身についたこと"
"そこから更に伸ばしていきたいこと"
"御社をスキルアップの場として選んだ理由"
そんなキラキラ系志望動機ばかり考えていた。

己の過去のことなんぞ、忘れてしまったかのように。

弾丸のように浴びせられる
"どうして辞めたんですか"の言葉

以前記事にもしたことがあるが、適応障害に2回なり、転職回数が多い私としては、
もちろんネガティブな質問が飛んでくることは予想していたし、対策を取っていた。

…対策と言っても、生半可な気持ちで辞めたことなど1度もないのできちんと理由を説明すること。

そのうえでどうやってそれを今克服できたのか。
(例:人間関係の不和から→コミュニケーションを今は大事にしている等)

これを不足なく説明する。

大抵今まではそうしていれば、採用不採用問わずに一件落着した。

けれど、今回はそうもいかなかった。

終始一言も"今"のことを喋らせてくれなかったのだ。

「今何をしていて、どんなことが得意なのかなんてどうでもいい」

そう言わんばかりに、
・専門学校から関係ない職種を選んだ理由
・なぜ1社目を辞めたのか
・どうしてバイトを挟んだのか
・そこからまた関係の無い職種で正社員復帰しているのは何故か
これらばかり、答えても答えても永遠に質問された。
強いては人格に問題があるのではないかといったことも指摘された。

懇切丁寧に答えながら、泣きそうだった。

仕方がない。
仕方がないのだ。

1度でも方向性が定まっていない時期を送ると、強いては学歴がないとさらにそういうことになってしまう。

今の仕事のことをこちらから話しても、向こうは興味なんてないです、の態度。

極めつけに言われた
「精神病院に行ったことはありますよね?」
が何よりもショックだった。

用意していなかった質問にも、淀むことなく答えた。
今の仕事のアピールポイントと向上心を話しても、聞く耳を持たれず、過去の経歴から異常者扱いされたようで、とても悲しかった。

時々思うのだが、人間生きていく中でだんだんと自分のスタイルが見つかっていくのは当然のことじゃないだろうか。

学校選び→就職までが全て一貫している人なんてほんのひと握り。

今回の面接の件は私の受け答えに非があったと思うし、甘えでしかないのかもしれないが
途中で道を変えても、それがマイナス視されない世の中になれば、もっと色々なチャレンジをしやすくなるのではないかと思う。

途中で間違えても、何度でもどんな方法ででもやり直しがしやすい。
そんな優しい世界に少しでも変わってほしいと思う。

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