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ご縁が素敵ノォト(山梨県甲府)

2016年、
当時は寝てもさめても、仕事一色の日々でした。

仕事で「色」の配色ばかり考えている頃でした。

4月、出張で山梨県甲府に向かう。
出張とはいえ、はじめて行く場所にはわくわくどきどきが止まりません。


随分早くに家を出て、
(といっても神戸から甲府までの道のりは長い!)
有名なあずさに乗って、
時間の許す限り甲府を堪能する意気込みでした。

二時頃甲府に到着し、
繁華街向けて歩いていると、路地におしゃれなカフェを発見しました。

「cafe cuiller」


まだ休憩するには早いわね、

と、カフェを横目に通り過ぎ、
ひととおり甲府の観光めぐりをしたのでした。
(SADOYAというワイナリーショップも行きました!
 確か、甲府ワインとピクルス買った記憶があります)


そんなこんなで夕方疲れ果て、
しかもわたしはスーツ姿、靴も確かパンプスだったような気がします。


時刻は五時前か?

よぼよぼふらふらしながら、近くで休憩できそうな店、、、と
探せど良い塩梅の店がない。


結局、一番先に見つけて、いいなと思った
カフェキュイエールに、なだれ込んだのでした。

「ビ、ビールを、ビールをください、、、」


と、命からがらな悲壮感を漂わせ、
おきれいな店主さんにオーダーしたのを、
昨日のことのように思い出します笑

カフェ キュイエール


わたしがちょうど座ったソファー席の壁に、

「緑の光」


というタイトルの油絵が飾られていました。

壁にかかっていた作品を撮影


ぼうっと眺めていると、
店主さんが「いま絵画のグループ展をやっているので、
よかったらご覧ください」、と(多分)言ってくれました。


ビールを飲みながら、
疲れ果てたからだをソファーにべったりとあずけて、

わたしはこの、「緑の光」から目を離すことができませんでした。


海を見ているかのように、いつまでも見ていられる。
まったく飽きない。
深い緑とこもれびの中に、どんどん引き込まれていく感覚がある。


ああ、そうか。
わたしは、絵に、ひとめぼれをしてしまったのか。


気づいてしまったら、
連れて帰らなければなりません。

出張といえど、まあスーツケースにワインも絵も入りそうなので、
購入しました。

そこから、

カフェ キュイエールのオーナーKさん、
画家の小野理恵さんとSNSでつながり、
現在も交流があることはうれしい限りです。



わたしがひとめぼれした絵を描いた人は、
どんどん活躍の場を広げ、
(活躍の場を広げるたび、わたしって見る目あるよなぁ、
まいっちゃう、と天狗になります)

2022年、夏には、
神戸の「BIOME KOBE」で個展をされました。

神戸 北野の上にあるギャラリー
圧巻の絵画
既にいくつか購買済だった!


理恵さん、今後も益々のご活躍を期待しています。



そして。

わたしが「ビールを、ビールをください」と、
なだれこんだカフェのオーナーさんから、先月メールをいただきました。

実家の整理をしていたら、
画材が出てきたけどいかが?
水彩色鉛筆みたい。

と。

ファーバーカステルの色鉛筆は現在絶賛愛用しているけれど、
水彩色鉛筆はまだ未知の領域。

必要なければお譲りください、と連絡すると、
めっちゃ立派なセットが届き驚愕しました!

え?何?画板に入った富裕層セットです!
(今は見れない)説明ビデオ、水彩色鉛筆、スケッチブックまで!

YouTubeで一回使い方を勉強して、
昨日おずおずと描いてみました。

不思議です。

モデルはいつものリトルとあーちゃんなのに、
画材が違うだけで、意図せず、勝手に画風が変わってしまいました。

水彩色鉛筆もおもろいなぁ
わたしのミューズ
王冠授けました

色を塗りながら、

ご縁のありがたさとか、
不思議さとか、
尊さとか、びしびし感じました。

本来は、縁もゆかりもない山梨の甲府でたまたま
ビールが飲みたい、
と焦がれるように導かれるように入ったお店で、

現在もこのように繋がれていることに。
(あのときの我々はきっと、2024年にご実家の水彩色鉛筆、カイトが使っているよ、と夢にも思うまい笑)

ご縁は、不思議で素敵。
リトルが連れて行ってくれたのかもしれません☺



2017年1月、理恵さんが連れていってくれた河口湖の富士山
地元の人だからアテンドできる素敵な場所。
やっぱり富士山は生のすごかった!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回はテキスタイルデザイナーさんとの、
ご縁が素敵ノォト、綴りたいなと思っています。


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