泣きそうな顔になっている

いつだったろう
NHK SONGSの録画を見た後に、
妻から「泣きそうな顔になってる」と言われた。

その番組は、60歳になる芸能人が主人公だった。
60歳になり、歌う歌が心に響く人になっていた。
自分は64歳。
60歳の時に、こんな歌は歌えなかったなぁと呟いたら、
これからでしょ?と言ってくれた。
そうか・・・・。
70歳が目標でもいいか・・・・。
そんなことを自分に言い聞かせていた。

歌はなぜ、涙を導くのか。
そんな、他愛もない質問を思い浮かべたり。
その人の歌の中には、「昔を切り捨てて生きていこう」
という歌詞もあった。

なかなか出来ないけれど、出来たらいいなと思う。

ぼくが、歌のすばらしさに気づいたのは、56歳くらいの頃。
普通の人は違うんだろうなぁ。
だって、歌とともに生きてきたという人もいるんだもの。

ぼくは、なにも、自分の歌を人に聞かせたいわけじゃない。
もしも、自分の歌が、人の心に響くようになれたなら、
それはそれで素晴らしいことなのだけれど。

ぼくは、世の中から存在を求められている訳ではない。
でも、歌を聴いて泣きそうな顔になったのは、どこか感じる所があり、
心が反応していたのだろう。

人は、生きるとき、そんな素直な反応が大切で、
それによって生きているのかもしれない。

やっぱり、「泣きそうな顔になっている」のは知られたくないよね。

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