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今日も今日とて、都合のいい女

久々に大泣き、
それも、嗚咽が出るほどの、
理由はさておき、この泣きをより加速させたものがひとつ、


梅酒


わたしはもしかしたら酔うと泣く厄介なたち、なのかもしれません。

知りたくなかった事実を突きつけられました。


梅酒を愛しています。
しかし私の愛を尻目にこやつは昨晩、私を泣かせ、そして翌日には目を尽く腫らしあげたのです。コンタクトも入らぬ、僅かな瞼の隙間から見た日常は不愉快極まりないのです。


そんな不愉快な朝、母からのパン作りを一緒にしないかという誘い。
それも、この腫らされた目の一因、梅酒の素、梅(正確には梅ジャム)をもちいたものだという。

梅酒とは違うけど、おめぇも同じ梅、パンに包んで食ってやるぞ。

覚悟しとけ!

わたしは重たい瞼のすき間から、母レクチャーの元、生地をこねこね、

梅ジャムを練りこんだ、パンを作りました。

悔しいもので、パン生地に練り込んでも、ベンチでパンと待機させても(発酵)、200度の高温で焼きあげても、梅の美味しさは変わらず、パンを尻目に主役にさえなろうとする梅。

(以下、ベンチで待機させているの図)

バクバクとアイツを、口に運ぶわたし


オイシス!!!!


と、気づけば叫ぶ。
口いっぱいに梅ジャムパンを頬張りながら、重い瞼の私は快楽感に浸るのです。

ようやく、腫れた目も萎んできた夜、今日も今日とて、酒浸るあの人を探しています。

恋しいのです。


都合のいい女ってこういうことなのかしら、


なんて思ってみたり、みなかったり。


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