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絶品わかばの餡子から広がる日本のおいしい世界。




©️All photos taken by me

小豆は栄養の宝庫。

そんな立看板が出ている四谷の老舗鯛焼き店「わかば」は
昭和28年創業だそうです。

鯛焼きは、一気に数尾焼くのは「養殖」と言われます。
平日でも行列が切れることがない「わかば」の鯛焼きは、「天然モノ」。

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一尾、一尾、餡子がたっぷり入った鯛焼きは
丁寧に焼かれてスイスイと細い滑り台のような
ステンレスの傾斜を滑り降りていき、
待ち構えているお店の人に取り上げられたら紙包の中へ。

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今はイートインはお休み中ですが、
並んだ甲斐のあるおいしい鯛焼きをおうちで楽しみました。
あわせてパック販売されていた餡子も購入。
この餡子がとても美味しかったです。
餡子の消費期限は冷蔵庫で1週間以内。

朝のパンに乗っけるでしょ、

おやつにすこし食べるでしょ、

また朝のパンに乗っけるでしょ、

と、毎日チビチビとやって、

最後は満を持してクリームあんみつに。

また「わかば」に立ち寄った時には餡子を買おう。絶対。
ごちそうさまでした。



ここからは蛇足ですが
あんみつを食べるたびに、
おもち、おもち、と言っておりましたが、
ぎゅうひ です。ぎゅうひ。変な名前ですね。

Wikipediaより↓

蒸したもち米を搗くことで粘りを出す餅に対し、求肥は粉にしたもち米に水と砂糖を足して火にかけて練ることで粘りを出す。生地粉に対して大量の砂糖や水飴が使用されているため(白玉粉または餅粉1に対して砂糖2、水飴1の配合が多い)、糖のもつ保水性により製造してから時間が経過しても柔らかく、食べる際の加熱調理が不要である。和菓子やアイス菓子など、常温あるいは低温で食す菓子類に広く利用されている。
中国において祭祀の時に捧げられた牛脾糖が原型とされる。
漢字では「牛皮」とも表記するが「牛のなめし皮のように白いことから」
あるいは「当時は黒砂糖を多く使っていたため牛の皮に似ていたことから」
との説がある。中国の類似の菓子で、砂糖に澱粉を加えて煮て作る飴が「牛皮糖」と呼ばれることから、日本への伝来当時は「牛皮」であったとする説もある。
『和漢三才図会』には、「わが国ではかつて畜肉を食べずに忌む。
それで字も求肥と換えている」とある。

「和漢三才図会」は江戸中期、大坂の医師寺島良安が
中国・明の王圻(おうき)の『三才図会』にならって編んだ
日本初の図入り百科事典。
どうやら求肥は日本には平安時代に伝わってきたのだとか。
当時の仏教思想の中では豚や牛などを食べるという習慣がなかったため、
「牛皮」という字を改めて「求肥」になったといわれており、
室町時代の頃には、茶道で出される菓子として用いられていたのだそうです。


そういえば和菓子には変わった名前のものがあります。
「すあま」なんて、関東の人しか知らない名前。
わたしは関西育ちということもあって
ここ最近まで「すあま」を知りませんでした。
「すあま」は「寿甘」と縁起の良い字を当てることがあり
江戸の頃、木場が発祥と言われているようです。

そういえば「ういろう」も変わった響きの名前ですよ。
ういろうは江戸時代にはすでに日本国内に広まっていたと言われています。
漢字で書くと「外郎」。名前の由来は諸説あるそうで、
今は2つの説が通説とされています。
ひとつは、中国から伝わった薬
「外郎薬(透頂香)という薬に色が似ているから」という説。
もうひとつは「外郎薬の口直しに添えられたから」という説です。
色が似ているというのは当時は材料に黒糖を使っていて、
黒い色が似ているのだそうです。

かつて中国には「員外郎」(いんがいろう)という官僚名がありました。
元王朝の員外郎であった陳宗敬が、
室町時代、日本に帰化した際に「透頂香(とうちんこう)」という薬を伝えます。
陳宗敬は家名を「外郎」とし、その外郎家が透頂香を製造したために
「透頂香」は「外郎」という別名で呼ばれるようになったのです。
薬の外郎薬というのは江戸時代、万能薬として知られており、
歌舞伎十八番のひとつで早口言葉のようなセリフが有名な「外郎売」は、
外郎薬を売っているという想定で、
お菓子の外郎を売っているのではないのだそうです。

知らなかった。
思いがけず「わかば」のおいしい「餡子」がきっかけで
和菓子の勉強ができました。

室町時代、中国との外交によって日本に伝来したものは、
日本美術の世界にも表現方法や画材に至るまで様々ありますが
食べ物の世界にもいろいろあるのですね、
そして江戸の頃にいわゆる「日本的」なものへ日本人好みのものへ、
変化していっていることがわかります。
文化が最も活性化した「江戸」という時代は
日本人の文化の原風景を作り出していた時代だと言えるかもしれないですね。

求肥、求肥、覚えておきます。

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