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コントラクトブリッジのレトロゲーム「Pro Bridge 200」で遊んでみた

コントラクトブリッジは20世紀に流行したトランプカードのゲームですが、1970年代頃にコンピュータゲームが人気を博すと、ブリッジが遊べるコンピュータゲームも次々と登場しました。過去の記事では、テレビに繋いで遊ぶ「BBC Bridge Companion」というゲーム機について調べたことがありましたが、今回はハンディタイプのゲーム機「Pro Bridge 200」を入手したのでご紹介したいと思います。

パッケージ

こちらは「saitek」というコンピュータの周辺機器を製造する企業から発売された商品です。(パッケージに©️1989の表記あり)現在ではゲームのコントローラーがメインの商品のようですが、過去にはブリッジやチェスのコンピュータゲーム機を多数発売していたようです。

蓋を開けたところ

パッケージには蓋がついており、それを開くと商品の内容物が見えるようになっています。蓋の裏には4ヶ国語で商品紹介コメントが書かれています。
内容物は、ゲーム機本体、取扱説明書とブリッジの遊び方の冊子、ブリッジの遊び方のヒントが書かれたカード、トランプカード1デッキ、保証書が入っていました。

取扱説明書とブリッジの遊び方
付属品

ちなみに、取扱説明書、ブリッジの遊び方の冊子、保証書はパッケージ同様4ヶ国語で書かれています。

本体
ボタン

本体はディスプレイと30個のボタンがついています。ボタンの上部にはブリッジでお馴染みの用語が印字されており、ブリッジプレイヤーなら操作に迷うことはないと思います。
電源は単4電池が4本必要です。電池を入れると画面にカードのスートが表示されます。(もしくはリセットボタンを押す)

遊び方はとてもシンプルです。左下の「DEAL」を押してゲームを開始します。するとオークションのフェーズが開始します。画面下部に表示されるのは自分の手札です。画面中央部分に「SOUTH」から「EAST」まで、プレイヤーのボックスがあり、ここにコールの内容が表示されます。そして、スートのボタンと数字のボタン、あるいは「PASS」のボタンを使ってオークションをします。

ビディングの画面

3人のパスが続いたらカードプレイが始まります。今度は画面中央部分のプレイヤーごとのボックスに場に出すカードが表示されます。オープニングリードが表示された後、画面上部にダミープレイヤーの手札が表示されます。そして、自分の手札、ダミーの手札、画面中央の場に出たカードを見ながらゲームを進めます。

カードプレイの画面

ゲームの途中でコントラクトやすでに取ったトリック数がわからなくなった時は「VIEW CONTRACT」や「MADE TRICK」のボタンを押すと表示することができます。
そうして13トリックが終了すると次のゲームに移行します。

ちなみに、このゲームでは難易度を選ぶことができます。「LEVEL」のボタンを押すとレベル1から8まで選べます。

ゲームとしてはシンプルで、ブリッジを遊び慣れている人には十分なものとなっていますが、個人的には画面に自分の手札とダミーの手札しか表示されないので、自分たちのペアがディフェンスのときに画面に表示されているダミーがEASTかWESTか分からなくなって混乱することがありました。オンラインブリッジやスマホアプリでは4人分のカードがテーブルの配置通りに表示されるのでそうしたことはないのですが、画面が小さい分、画面に表示されない部分を想像力でカバーしないといけないところがちょっと辛いと感じました。(ブリッジ上級者ならそんなこともないのでしょうけれど)

というわけで、今回はレトロゲーム「Pro Bridge 200」のご紹介でした。機能は最小限ながらも、ブリッジをひたすら遊ぶには十分な内容のゲーム機だと感じました。これを入手する際に、もう一台、類似のレトロゲームを入手していますので、次の記事でご紹介する予定ですー。ではー。

サポートはコントラクトブリッジに関する記事執筆のための調査費用、コーヒー代として活用させていただきますー。