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誰がわたしの心の傷に寄り添うのか…。vol.12



6.水曜日に女に電話~。


寝不足でもベストを尽くせ!

結局、ろくに眠れずに朝になってしまった。寝不足で酸素不足な気がする。この歳で寝不足はツライ。仕事のパフォーマンスが落ちてしまうことは否めなかった。申し訳ない。だが、精一杯のベストを尽くそう。
わたしの仕事=保育園の給食室での調理が始まった。

今日もたくさんの野菜の切込みが待っていた。その日わたしは、主菜と汁物の担当で、ぼーっとする暇などなく、ビシバシと色んなことをやっつけていかなくてはならなかった。
ただ、今日の仕事が終わって帰宅したら、夫と宿泊事実のある元同僚女に電話をする、というミッションが待っていると思うと、その邪念が頭をよぎってしまう。集中できない。言ってやりたいセリフが次から次へと浮かんできてしまう。集中できない。の繰り返しであった。
そんなことばかりを考えていると、野菜は切られていくが、この邪念ののっかった野菜たちが、美味しい料理に仕上がると思えない…と、気が付いた。そうだ、このごはんはかわいい園児たちが食べるのだ。そこからは集中して、ひと通りの野菜を切り終えた。
いざ調理を始める前にわたしはトイレに向かった。

毎朝のルーティンワーク

いつもこのタイミングで、わたしは一旦トイレに行くことにしている。膀胱炎予防である。調理が始まると配膳するまでは、席を離れるわけにはいかないのだ。給食室での調理の仕事は膀胱炎になりがちだ。水分補給も忘れずに。

さて、いつものようにトイレの個室に入ったわけだが、こんな時は気分転換になるBGMが必要だ!と思った。邪念が浮かんだ時に、そのBGMを脳内で流して乗り切ろう!そう考えて、すぐに流れてきた曲があった。
推して9年目になる、King&Princeの『僕らのGreat Journey』だった。
この日というか毎朝のように次女は、録画してあるKing&Princeの番組を観てから学校に行く。ちょうどこの日は、歌番組を編集した録画を観ていて、色んな楽曲を聴いてからわたしも出勤していた。最後にわたしの頭にのこった曲が、仕事中の脳内BGMになる、というのはよくあることだった。


おらに力を!

♪ヤーヤーヤー ヤヤーヤヤー
準備してます けど忘れますっ♪
彼らの陽気な?歌声を頭に浮かべながら、わたしはトイレの個室で
まじ小さい声に出しながら、ひとフレーズ歌い切った。
(そんなことしてる場合か⁈)
そして両手で両頬を軽く叩いてから、その手のひらを上に向け、
「キンプリよ、おらに力を!!!」
と小さく(心の中では大きく)、叫んでいた。

自分でも何やってんだ⁈とは思ったが、これがまた、その後の仕事に非常に効果があった。邪念が入ってこようとしても、
♪ヤーヤーヤー ヤヤーヤヤー♪ と、切り替えることが出来るのである。
岸くん、ありがとう。(特に歌い始めが肝心だから)
そして、キンプリ5人(いや6人)はいつもわたしの心の中にいる、ということを改めて実感した。
6人から5人になった時も泣けたが、ちょうど2人になってまだ日が浅い。そんなことは関係なく、彼らの楽曲は永遠にわたしを支え続けるのだ、心の傷にいつも寄り添ってくれるのだ、そう思った。

ありがとう...King&Prince。
それからもなんとか脳内BGMのおかげで、この日の勤務を乗り切った。
さて、帰ったら電話だ。ひとまず言いたいことを箇条書きして整理してから、事を進めていこう。

ヤーヤーヤー ヤヤーヤヤー♪

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