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ひとは、もっと、自然でいられると思った 【第3回あいきびとキャンプ】

とりいそぎ。
3泊4日のイベントが終わった。第3回あいきびとキャンプ。

山間の、冬には最低気温として天気予報欄の一番上に載ることもあるような地域。10年前からすでに200人近く人口減少している、いつなくなってもおかしくない小さな地域。

ちょっとゆきのかぶった御座山がずっとみえる

だけど、その地域を残したくて頑張っている人、その地域のいい木材を生かそうとする人たちと、そこに昔から住んでいる人たちがいる場所。
昔から住んでいるひとたちは、地域の山のことが全部目の前にすべて再生されるくらいに頭に入っていて、おじいちゃんでも山を歩くのがめちゃくちゃ早くて、歩き方をわかっていて、山に住んでいる動物のことも、植物のことも、それらの生活への生かし方も、山だけじゃなくて農業も、家づくりとかも、機械整備も、身の回りのことは自然から、人間界から資産を持ってきて何でもやってしまうような人たち。

村のものすごい経験と知識量を誇る方のつくる藁馬。
狩猟も農業もわら細工も養蜂もなんでもやる


そんな人たちの知識と考え方を、全部は無理だし変わっていくところはあるけど、そこに私たちが忘れてしまってはいけない、身体で人と自然がどうやってあと100年、200年にわたって共存していくかを理解し実践するヒントがたくさん埋まっているのではないかと思った。人類が、あと100年、200年、いやもっと末永く平和に幸せに生きていける世界であるために。こういう知識はあと20年もすれば消えてなくなる。だからこそ今動かなくちゃいけないと思った。これが私を突き動かす原動力の一つだ。
他にも私がこのイベントを始めた理由はたくさんあるのだけれど、これが最も私が伝えてつくってかたちにして残していきたいもので、こういうイベントを通して伝えてみんなで考え取り出しカタチに残していきたいもの。

そんな人たちがいるところは、きっと日本中にたくさんあるのだろう。だけど、今はここを中心にやっていくことを決めた。あ、ここと北海道でね。そして、ここから他の地域でもそういった、人類が長くに渡って幸せに生きていくための、忘れてはいけない大切なものを、掘り出して現代に取り入れていく人たちがうまれ、多くのものを吸収して、挑戦し、他の地域でもそれぞれなりに表現できる人たちが交わっていく場所でありたいと思う。本当は日本全国、こんなことをやっていきたいけど自分一人じゃできないからねえ~

このイベントを通して、このイベントの準備と5年10年先のことを考えて表現しようとしたたくさんの人と話した、そんなことを通して、前から思っていたこの思いはさらに強くなって覚悟が決まってきた。(新しい意見はたくさん取り入れたいし、違う意見を聞きたいし、どうせ、また、考えは変わるのだけれど)

ーーーーkiritorisenーーーーーーーーーーー

ここから下、やったことメモ

夏、9月にその前にやっていたイベントから仕切り直して、コンセプトも作って、最近ちょっとだけ学んでいた経営についての知識で使えそうなものは使って、3年後、5年後、10年後のビジョンも作った。
その中での今やっていることの立ち位置を明確にして。

一つのイベントを作るにあたって、ものすごく多くの人と話して、そしてたくさんの人にアドバイスをいただいた。
それまでやっていたのから冬で経費が掛かるため、単価を上げた

5年後10年後のビジョンまで作ったこともあり、この地域にどうやって噛んでいくかを無限に考え続けた年末年始だった。そしてそのために、この地域では今何が求められていて、自分はどんな世界が作りたくて、そのために必要なピースをこの地域でなら、求められていることを満たしながら自分のピースにするなら何がベストでやりやすいのか。
つまり地域にも喜ばれつつ、自分の作りたい世界に近づく両取りをするには??と

多くの人が今したいことを拾い上げようとした。これからしたいこと、今不満に思っていること。
そんな人たちの想いを解決しながら、よい未来を描きながら、そうしたら解決した人たちも関わって一緒によい未来を作っていける。
お金もない、時間だって自分一人なら身一つ、
まだ仲間だってそんなに多くない、
土地もモノもスキルも実績もない

こんな自分が実践していくには、いろんな人に向けて自分ができる価値を作ることを一個づつやっていくしかない。そしていろんな仲間を巻き込んで、大人も子供も大学生も企業も行政も。それぞれができることを合わせたらできることが少しずつ増えていくんじゃないかな


メモ終わり



ーーーーーkiritorisenn-ーーーーーーーー

気づいたこと、確信に変わったこと、思い描いていたものが現実に目の前で起こっていたことで見えてくるものこのメンバーが集まったからこそできた空気感から気づいたことは無限にあった。

いつでも迎えてくれる、何をやっている人か、じゃなくて、何ができるか、じゃなくて、「そのひと」がとんでもなく特別でも、とんでもなく大切でもないのだけど必ず存在が周りに影響を与えている存在であること

そういう存在として受け入れられる場所が存在していること
思ったままに存在していていい空間があること

自然に溶け込んで思うがまま遊びすぎてみんな忍者みたいだった


そこ、本当は道じゃないんだよ~ただの山だよ~
みんな心から楽しんでいた気がする楽しすぎたね



どんな人も受容できるものすごく懐が深くてひろい空気なぜかこういう空間があいきならうみだせること

普段なら人に話さないような話、自分の話、自分の根本にある大切なものの話、そんなことが自然と口にできるような空気がうまれていたこと

地域の人に伝わって、何をやっているの??なんの目的でやっているの??と聞かれるきっかけをばらまけたこと、そして表面上だけじゃなく実際に人がやってきて、一緒に一つのものを作る、手伝うということをすることで生まれる受け入れられていく空気感

子供も大人も学生もみんなで同じ釜の飯を食う

狩猟、というある意味あまり見せたくない(人によっては嫌悪感を示すこともあるからどんな人にも見せられるわけではない)ものに地域の人が触れさせてくれたこと
それは見せ方によってどんな意味合いをも持たせられるくらいのものであること

シカ肉、食べたし、獲れたのを見せてもらったし、一頭丸々捌かせてもらった



下処理には本気出した、これで味変わるからね


私が伝えたかった複雑に絡み合う人間界と自然とその間で生きる人たちと社会の仕組みについて、ちょっとは伝わった気もすること

来てくれた人たちがどんなことにも知りたい、という姿勢でいてくれたこと

いろんなハプニングと、決してもてなしだけではない今回の滞在(時間に追われてたり、みんなで作っていくものだからものをみんなで運んだり、食事の準備したり掃除もみんなでしたり)を自分たちで作っていくことを楽しんでくれた感じがあったこと

地域の行事、どんど焼きのかあがりを地域の人と作った

そして地図で調べてもインターネットで調べても大して面白いものは何も出てこない山の中のこの場所に、こんなにも多くの人がお金を払って交通費を自費で払ってでも足を運んでくれて、長い人は6日間も滞在し、そして、来てよかった、と言ってくれたこと


出会って6時間くらい、もうすでに大家族



課題は出し始めればこちらも止まらないのだけど、
私たちが作りたい空間
試しながら参加者の人たちも含め作っていきたい空間
リアルに人の生活に何かを生み出していきたい
私が信じている価値があるはずのもの

こんなものを自分でまた信じられる時間になった
そして来てくれた人がいるからできた時間であったのもまた事実

いろんな人に感謝を。
こんないろいろやろうって思うきっかけをくれた人にも、その場があったことにも、それに共感してくれる人がいることにも
感謝ができるそんな環境にいられたことにも

信じるものは変わらなかった
だからどうやってこれを表現していくかがきっとずっと課題


ちょーっとだけペースを落とすかもしれないけど、これからもちょっと土台を整えることを最優先にしつつ、これからも進んでいくので、興味のある人はぜひお声がけください。



ではでは

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