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研究計画書までのプロセス〜テーマから先行研究の検索・収集をする〜

こんにちは。
心理系大学院予備校 ココロアップアカデミーです。

今回は前回の続きで、
「研究テーマから先行研究(文献)を探す方法」についてお話しします。

前回から間が空いてしまいました、、、
ココロアップアカデミー春講座は開講しまして、そちらのほうに時間をかけておりました。noteを見て問い合わせいただいた生徒さんもいらっしゃるので、有益な情報となるように、更新を頑張ります!
大学院受験を考えられている方は、一度HPを覗いてみてくださいね。

前回の記事↓

心理系大学院の研究計画書完成の手引きとして、第3回目は、「研究テーマから先行研究の文献を検索・収集する」についてご紹介します。

今回のお話:

・書籍からテーマの具体化
・研究論文からの具体化
・論文の探し方

研究テーマがある程度決まったら、次は資料を集めることになります。資料としては、大まかに書籍類と論文に分けることができます。

1.書籍からテーマの具体化

 書籍からわかることは、「テーマに関する大まかな歴史」です。最新の情報、緻密な情報を入手するには適していないこともありますが、まずは「大まかな歴史」を把握しておくことが大切なので、1冊以上の書籍には目を通しておきましょう。書籍の中には、著者として専門家が複数人おり、特定のテーマに対して、異なる立場から書いている本もあります。そのため、自身のテーマをさらに絞り込んだり、全体像の理解として参考になったりすることも多いと思われます。

2.研究論文からの具体化

 研究論文には、大きく分けて、学会誌(学会発行の雑誌)に掲載されている論文と、大学などの研究機関が発行している紀要論文があります。学会誌の論文は、査読(複数人の専門家による審査)があることが多いため、論文としての水準が高いといえます。それに対し、紀要論文は査読がないため、学会誌の論文に比べると、水準が低い印象があります。そのため、引用・参考文献に含める際は、学会誌の論文を中心にし、紀要論文は少ないほうが良いでしょう。

3.論文の探し方

最近は、インターネットの検索システムにより、かんたんに論文を探すことができます。

・Google Scholar
 Googleが提供しており、学術論文の検索に特化したものです。検索能力が優れているだけでなく、論文の被引用回数が表示されたり、論文管理ソフトと連携したりできるなど、他の検索サービスにはない特徴もあります。「まずどの論文から読めばよいのか?」という時に手掛かりとなります。複数検索、キーワード検索、OR検索、除外検索もできるので、比較的使いやすく、便利です。

・CiNii(NII論文情報サービス)
 国立情報学研究所(NII)が運営するデータベースで、日本国内の主要雑誌の多くをカバーしています。論文だけでなく、図書館に収蔵されている書籍も検索できます。大学図書館を利用できる環境にある場合には、積極的に活用できる。ほかにも、博士論文を検索できます。

・国立国会図書館
 インターネット上では入試できない論文に関して、国立国会図書館に貯蔵されている雑誌・書籍等であれば、文献複写サービスを利用することで入手できます。直接で向いて複写申込することもできますし、ネット上で申し込みをして郵送してもらうこともできます。

研究計画書を書くために、その見本となる、論文(キー論文)は1本、あるいは2本あれば十分と考えられます。
そのキー論文にあたるまで、10本程度は読むことになるでしょうが、1つの論文を全て読んで理解する必要はありません。

次回は、先行研究の論文をどのように読んで、どこに注目すれば良いかといったお話をします。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


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