刺激と気づき(刺激編)

昨日の話を備忘録として記す……。

昨日は某読書会に参加した。
通算3回目で初めてはコロナ騒動が本格化する前で2回目は1年前に参加していた。
そんな参加率なのは単に土曜日が仕事なので折合いがつかないだけの事……。
仮に土曜日が休みならばもう少し参加率は上がるかもしれない……。
何より参加できるかも、ギリギリまで決められず、申し込んだ時には、おそらく最後の一席か二席を、偶然とれただけだと思った。
主催の方とはお盆休みにお会いしており、「今年中にどこかで参加できたら」と思っていた。
そんな訳でその思いは早くも実現したわけだ。

申込みはSNSのダイレクトメールを使ったのだが「明日は猛者が揃っております」と書かれていた……。
「どういう猛者なのだろう?」と不安になるも、目論見としては知ってる方が主催含めて2~3人はいるだろう、それに自分を引いたら全体の内3割くらいは知り合いになるという計算もしていた。

当日の話。
会場が少し遠方の為、早めに到着して向こうで時間調整をすればいいとそのようにした。
なぜだか猛者という単語は引っかかっていたものの、3割は知ってると踏んでいたこともあり不安はそこまで大きくなることはなかった。
昼食を済ませ、カフェに入る。
紹介する予定の本の内容を念の為にさらっておきたかったのと、今回はテーマが設けられていたのでなぜこの本にしたのかと言う意図も確認しておきたかった。
ここでふと思う……。
「猛者ならばこの本は今更になってしまうのかな……?」と。
それは本屋大賞を受賞しており、著者のネームバリューも作品の知名度も抜群なはずなので、ここでまた不安になってくる……。
しかしながらもう、やり直す余裕はないし、万が一に備えて変化球な1冊も用意していた。

なぜだか直前になり不安が大きくなるも、もう行くしかないと会場入りした。

主催者と挨拶を交わし参加費を払う。
以前、お会いしている方が2名ほどいらっしゃる気もするが自信を持てずに席につく。
他の参加者の方も続々と入ってくる。
知り合いの方は来なかった……。
ここで不安は焦りに変わる……。

なんと僕以外が常連で僕は3回目。
しかも2名の方もお会いしてるか自信が持てないため、知り合いが居ない状況を感じたままに始まったのだ……。
すると「猛者」という単語がまたまた不安を大きくする……。

傲るつもりは一切ないのだが仕事の関係上、日曜日に開催の読書会をメインに参加しており、気がつけばリピートばかりで、自分が常連側でいることの方がどうやら多くなっていたようだ……。
その時には「初めてですか?」から始まり、少しでも打ち解けてもらえたらと話しかけるようにしているものの、今回は皆様が仲良さそうで完全にアウェーになっていた。
猛者だらけの場所にアウェー感……。
なぜだか帰りたいとさえ感じていた。
しかしながら主催者の方とは面識があり、それはしたくない。
こうなると覚悟を決めるしかなくなる……。

定刻になり会が始まった。
初めに自己紹介から行われていく。
その際に先日お会いした時の企画の話をしてくださった。
自己紹介の際にも普段とは違うなと思うくらいに丁寧に自己紹介をしてしまうくらいには緊張していた。
自己紹介が終わる頃にはいくらか落ち着いており、主催者の言いたかった「猛者」とは年間読書量の話だとわかったのと皆様が優しいということは理解していた。

いよいよ本の紹介が始まる。
この会ではカードを引きその番号順に紹介していく。
今回は後ろの方になってしまった……。
(余談だが普段参加している読書会はゆるさを売りにしており、僕はトップバッターとしてゆるい紹介を心がけゆるいアンカリングをするようにしており、そういった事を考えなくていいのは助かる話でもあった。) 
ここからは楽しいだけの時間でもあった。
あっという間に僕の番になってしまい、本の紹介を始める。
猛者たちは「好きな作品」とか「実は読んでない」とかリアクションしてくださったり参考程度に拾った距離の話に喜んでくれたりしていた。
そして普段は一冊しか紹介しないのだが今回は皆様が複数冊紹介しているので僕も用意していた2冊を紹介することとなったのも驚いた。
(なるほど、猛者な訳だ……。)

それにしても誰かが必ず話を拾えるのはすごいなと思いつつ、久々に本気の読書会に参加してきたなと刺激をもらえた。

それは普段は草野球をやっているのに、トーナメント戦に参加することになり久々に本気の野球をやったような、場の違いがあっただけの事。
どちらにも楽しい空気が流れていたというのは間違いない!!

こうして不安から始まり刺激の強い1日は終わるはずだったのだがそうはならなかった……。




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