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女で何が悪い

マツコさんの番組で寺島しのぶさんが「女で何が悪い」とおっしゃっていた。
男尊女卑から産まれたとおっしゃっていた。

これだ、と目が覚めた。

男性が重んじられる家系でお育ちになって力強く生きてこられた寺島しのぶさんとは
もちろんレベルが全然違うけれど、
小学校から12年間女子校で生きてきた私。

そして、共学の大学での専攻はほぼ女子大で、
小学校からずっと日向坂46みたいにそれはそれは女子だけで楽しくて、
でもサークルなどでこんなに男の人たちは偉いのかと少し気がついて

今は役員や部長級が全員男性のザ昭和企業に勤務している。

会社に入社してから女性社員ということで優遇されることもなめられることもあった。
自分より明らかにぽやっとしている男性社員が責任ある仕事を任されて
失敗してそのあと尻拭いとしてやらされることも続いた。
でもその度に「どうして自分は男じゃないんだろう」なんて思ったことはない。
「私は女のまま勝ち残るんだ」と思った。

それが「女で何が悪い」だと感じた。
女なことで生き残ってやる。とすら思った。

私は子どもも持たないまま40歳になろうとしているし、
しっかり家庭ももたれていらっしゃる寺島さんとはまた違うけれども
子育ての辛さや旦那の悪口をシェアできない私は
同じ働く女性には「女」と認められないことも時にはあるけれども

多くの男性にとっては「女」の社員。

負けたくないと思われているし、指示なんて受けたくないと思われている。

1人で海外出張に行けば、
「役員のお嬢様なんですか?」と言われ、
役職がついていれば
「社長のお嬢様ですか?」と言われる。

ほとんどの場合、己の力と努力で獲得したものだと最初は思われない。

でも私は「女で何が悪い」とこれからは心の中で言うんだ。
だからもう平気。

40を直前にして、この寺島しのぶさんの言葉は心の芯に響いた。

12年間 従順、勤勉、愛徳 という校訓の中で育った私もまた
無意識のうちに男尊女卑から産まれているのかもしれない。

ふと隣を見ると「考え過ぎじゃなぁい?」と言わんばかりの
愛犬のただ私を信頼してこっちを見つめる顔。
そうだね、ありがと。と私は明日への英気をまた心に残した。

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