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「コーヒーとミルクが混ざるとよりカオスになる」への疑問

宇宙はエントロピー増大則に従って、よりカオス(混沌)な状態に変化し続けるらしいです。現象はエントロピーが大きくなるように不可逆的におきます。

よく例えに挙がるのが、コーヒーにミルクを一滴垂らすとお互いに混ざり合って、元のコーヒーとミルクに分かれることがないというもの。
この例えって私的には、元のコーヒーとミルクとして別々に分かれていた方がカオス具合が大きい気がしてしまいます。
もっというと、元々2つの状態に分かれたものが混ざり合って1つの状態になるので、逆に混沌さが減っているとさえ思ってしまいます。

現象の不可逆性を説明するためのお話ですが、カオスとはどこを指すのでしょうかね?
おそらく、微視的に見て「粒子のありえる組み合わせの種類」みたいな部分の大小関係をカオスと呼んでいるような気がしていますが。
そう考えたら、確かに「コーヒー&ミルク」よりもカフェオレやカフェラテのような「コーヒー+ミルク」のほうがカオスさは大きい気がします。

そんなエントロピーですが、長期的には必ず増大していくので、やがては宇宙のすべての粒子が均質に混ざり合って1つの状態になります。その1つの状態は他の状態と見比べようがないのでエントロピーが最大なのか、それともエントロピーは最小なのか、一体どちらなんでしょうね。



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