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本物と真実と

本格的な朗読を久しぶりに聴いた。
俳優さんが語り出した瞬間からその世界に引き込まれる。
本物は違う。と思った。

一緒に聴いていた子どもが、
「何これ、すごい」と魅了され、
最後には「憧れる。私もやってみたい」と。

あの、私も一応朗読しているんですけど。笑
まあ、舞台に立っている姿を見たことがないからわからないよね。
(格が違うけれど)

本物を見せることができてよかった。
小さな頃から本物に触れる機会があることは幸せだと思う。
感性を磨いていてどんな世界になっても強く楽しく生きて欲しい。

語り手がすごいこと以前に、内容が一流なのも素晴らしかった。
今の世界に必要な話。

40年前に書かれた本。
偉大な作家の先見の明。素晴らしいなんてありふれた言葉では申し訳ない。

私が書いている物語がひとりよがりにならないよう、
とてもありがたい機会だった。

天才達が伝えようとしていること、凡人の私も少しでも受け継ぎたい。
それは偽善ではなく、この世に生まれてきたものとして当たり前のことなのだと、年をとってやっと気負いなく思えるようになった。

世界で起きている自然の変化。
災害とも人災とも言える。そして様々な背景がある。

自分で情報をとり、何を信じるか、一人ひとりが考え直す時。
慌ただしいの生活のたった5分でもそんな時間をとってくれたらいいなと思いながら、自分自身を省みる日々。

それから、私も本格的な舞台にまた立ちたいと思った。
稽古は大変なのだけど楽しいし、新しい世界が生まれたりする。

そんな機会があるまで色々と準備をしておこう。

真実を知ると少々気落ちするけれど、
希望もセットにしておくと前向きになる。

体力や気力が衰えがちな暑い夏の中、清々しい時間に深謝。


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