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No.37所感=^_^= 小学校入学前にすべきこと 箸⇒鉛筆⇒姿勢⇒・・・(ホワイトな学校へ~号外)

箸の持ち方と、鉛筆の持ち方には共通点があります。
そして、鉛筆を正しく持つと、余分な力を入れずに文字を書くことができるだけでなく、姿勢もよくすることができます。

つまり、この三者は、深いつながりがあるのです。

さらに、姿勢は、脳の働きにも大きく関係します。

今回は、凡筆堂さんからのリクエストもあり、これらについてまとめてみることにしました。



箸⇒鉛筆

確かに、どんな持ち方でも食べられればいいじゃないか、という考えも一理ある。

しかし、箸の持ち方が、鉛筆の持ち方と深く関係し、それが、姿勢、引いては脳の働きにも関係してくるとなると、心中穏やかではいられなくなるのではないだろうか。

まず、箸と鉛筆の関係は、以下のとおり↓↓↓

令和3年度版 教育出版「小学しょしゃ二年」教師用指導書別冊(朱書編)から

箸を正しく持って、下の1本を抜き、そのまま下の方を持てば、正しい鉛筆の持ち方になる。

理にかなっていると、思いませんか?


鉛筆⇒姿勢

以下のPDFのとおり、正しく持たないと、鉛筆の先が見えない。

教育出版HP「みんなで考えよう!書写指導」から

鉛筆の先が見えないと、自分が書いている文字が見えないので、それを見ようと覗き込むから、姿勢がくずれるというわけ。

だから、子供に「姿勢よくしなさい!」と、姿勢だけを注意するのはナンセンス。
鉛筆の持ち方を変えなければ、姿勢を正しくすることは難しい。

お子さんの姿勢が悪いとお悩みの方、まずは鉛筆の持ち方を確かめてほしい。
持ち方を改善すれば、良い姿勢につながっていく。

記事の右下の文献にもあるように、神奈川県立保健福祉大学の笹田哲教授が、専門に研究している。

それでも姿勢が直らないという方は、次の記事へ。


姿勢⇒脳の働き

以下の記事に、良い姿勢の必要性と、良い姿勢にするためのヒントが書かれている。

教育出版HP「みんなで考えよう!書写指導」から

こちらも笹田教授が専門に研究している。
良い姿勢で学習することは、脳の働きに大きく関係する。
そして、良い姿勢を保つためには、体幹を鍛える必要があるのだ。

体幹を鍛えるためには、しっかり運動すること。
(ただし、筋トレではない。)
具体的にどのような運動が必要かについては、右下の文献を当たっていただきたい。

以上をまとめると、「しっかり運動をすると、頭が良くなる」ということになる。
一見、「風が吹けば桶屋がもうかる」ような感じがするが、理にかなっていることはお分かりいただけたと思う。


小学校入学前にやっておきたい三つのこと

小学校に入学するにあたり、親御さんは、せめて「あいうえお」を書けるように…などと、一生懸命文字を教えることが多いようだが、その前に、もっと大切な、やってほしいことがある。

その1 しっかり遊ぶ
外で飛んだり跳ねたりする、一輪車に乗る、ジャングルジムに上る、ブランコを漕ぐ、鉄棒にぶら下がる、鬼ごっこをする など・・・とにかく全身を使ってたくさん遊び、体幹を鍛えてほしい。
(繰り返しますが、筋トレではありません。)

その2 クレヨンで自由にお絵かきをする
親指、人差し指、中指の三本指で、クレヨンを持ち、ガシガシ色を塗って、指を鍛える。
その時、手首や腕もしっかり動かす。

その3 正しい箸の持ち方を教える
すぐにはできなくても、数年かけるつもりで根気よく教える。
箸が持てるようになってしまえば、鉛筆の持ち方は簡単である。

文字を教えるのは、それからでいい。
そして、教えるのであれば、姿勢よく筆順を正しく「とめ」や「はらい」を正しく教えてほしい。
小学校に入ったら、学校ですべての文字を学習するので、焦らなくてよい。
逆に、鉛筆の持ち方や、筆順などをいい加減に教えてしまうと、それを矯正する方が困難なのである。


幼児期にすべき運動については、笹田先生の本に載っています。
お子さんの脳の働きを良くしたかったら、文字を教える前に、ぜひ、運動の方を実践してください。

教育出版のホームページ「みんなで考えよう!書写指導」には、引用した記事の他、左利きへの対応など、役に立つ記事がたくさん載っているので、ご一読ください。

https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/textbook/shou/shosha/document/ducu2/cat4384/s-index.html



因みに、私の専門は、書写教育です=^_^=


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