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『早く良くなるといいね』と言われましても 〜双極性障害の頭の中 40

みなさん、こんにちは。
双極性障害2型のフツーの会社員、パピヨンです。

年明けからの漠然とした不安感からなかなか抜け出せずにいます。
私が憂鬱になったところで、被災者の方々が楽になるわけでも無いのに。
やれやれ。



長いこと精神疾患を患っていると、

「これ言われると困っちゃうんだよな〜」

というシーンにしばしば遭遇します。

悪意のあるものならば。
こちらとしても「ふんっ!!」というイヤな態度で返せるのでまだ良いのですが(笑)
本当に困っちゃうのは、そこに悪意なぞ微塵も無く、思いやりや優しさから掛けられた言葉の場合です。

今まで掛けられた言葉で「困っちゃったなぁ〜」というものを3つ挙げておこうと思います。




①「そういう性格(キャラ)だって分かってるからさ!」


あははは…。
ご理解いただきまして感謝です。
会社で何度か大爆発をやらかしている私。
“めんどくさいヤツ”だということに対して寛大な理解を示してくれていることには本当に心から感謝しています。
ただ、性格(キャラ)じゃなくて、病気なんだよなぁ…。本当は常に穏やかでいたいと願ってるんだよぉ、これでも。
薬でどうにか“ジキル博士”でいられるように努力してるんだけどなぁ。
まぁ、いちいち「性格じゃなくて病気なんです!」と訂正を入れるのもなんだか申し訳ない。

「はぁ、ありがとうございます…あははは…」





②「全然病気に見えないね!」

ホントですかぁ…まぁ、それなら良かったです…。
励ましの気持ちから言ってくれているのは分かってるんです。
でも、9年も精神科通ってるんです〜病気だから通ってるんだよぉ。
確かに普段の私はたぶん“病気に見えない”
でもまぁ、良かったよ。一生懸命“フツー”を装っているのが上手くいってるってことだもの。
少し悲しいけれど。
悲しいなんて思っちゃいけない。
せっかく“病気に見えない”って励ましてくれてるのだから。
“全然太って見えないよ!”ってヤツと、きっと同じ意味。




③「早く良くなるといいね!」

ホントにねぇ…。
治ったらどんなにかいいよねぇ…。
トホホ。
正直、これ言われるのが1番困っちゃうんですよね。

風邪やインフルエンザとは違うんだよぉ。
『双極性障害』は一生治らないんだよなぁ。

まずもって『双極性障害』という病気はまだまだ一般人には馴染みがないので、周囲には

“なんか【うつ病】じゃないっぽいけど【うつ病】みたいな病気に罹ってるらしい”

と思われています。
まぁ、そんな理解で構わないと私も納得しています。

以前、主治医に「周囲の人に双極性障害をどう伝えればいいですか?」と質問したところ、
あっさり「わからないと思いますよ。理解するのは無理でしょうね」と言われました。
以来、病気を知ってもらうことは早々に諦めました。

基本治らないから『障害』って病名に付いているのだと思いますが、そんなの健康な人に言ったって分かるはずありません。
ましてや『完治』と『寛解』の違いについて、知識がなかったとしても仕方の無いことです。
フツーに生きていくなら必要の無い情報ですし。

一見健康そのものに見える同僚が“治らない病気を患っている”なんて、想像出来なかったとして、どうして責められるでしょうか?
そもそも普段一緒に働いているのに。
理解できなくて当たり前です。

彼らは心から「早く良くなるといいね!」と言ってくれているのです。
だからこそ、対応に困ってしまう。

「そうですね、あははは…」と苦笑いで誤魔化しつつ、心の中では“治るもんじゃないんだけどなぁ〜”としんみり考えたりしています。




思いやりと優しさからくれた言葉だから。

だからこそ、これらの回答を毎回“苦笑い”でやり過ごすしかない自分が、いつもイヤになり苦しいのです。

気を付けないといけないのは『躁転』している時です。
自分でもびっくりするくらい酷い言葉で反撃してしまった経験があります。↓↓

優しさからくれた言葉に対して、“反撃”してしまうことは絶対にダメです。(絶対にダメだよ、私!!)


双極性障害のみなさん、周囲から上記のような言葉を掛けられたこと、ありませんか?
みんな、どう対処されているんだろう?
私みたいに“苦笑い”ですか?

相手を傷付けない“良き返し”があれば、ぜひアドバイス欲しいです…。

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