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お薬パラダイス 〜双極性障害だって働きたい 2

みなさん、こんにちは。
双極性障害2型+強迫性パーソナリティ障害のフツーの会社員、パピヨンです。
前回の記事「はじまりは胃痛だった」の続きです。
※薬について書きますが私は医療関係者では無く患者側です。お薬を飲んでいる方は絶対に自己判断せず、主治医の指示に従うことを強くお勧めします。

どうせ飲むなら

胃薬で体調不良を誤魔化す生活が5年程過ぎ(どうしてそんなに放置したんだか)…
「どうせ毎日飲むんだし、薬さえゲットできるならどの病院でも良くね?待ち時間もったいないし」
という、今考えるとアホの極みな考えに至りました。その頃の私には“主治医”という概念が無く、

病院=2,3分お医者さんと喋れば薬がもらえるとこ

くらいの舐め切った考えでした。
それまで受診していた自宅近くの大きな総合病院をやめ(相変わらず都合よく胃痙攣の点滴だけはやってもらってました)、会社の近くのちっちゃな内科クリニックにお薬手帳を持っていき、「この薬、欲しいんです!ずっと飲んでるんで大丈夫です!」と何が大丈夫なんだかワケの分からない説明で、あっさり処方箋を出してもらいました。
以来「とりあえず先生にお願いすれば薬はゲットできる」という絶対に入ってはならない沼にハマっていきます。


うっかり昇進する

体調とは裏腹に、仕事はバリバリこなしていました。
幸か不幸か仕事ぶりを評価してくれる上司に恵まれ、中途採用にもかかわらず、先輩たちをすっ飛ばしてウッカリ昇進してしまいました。
ドラマや漫画なら、ここで足を引っ張るイジワル先輩や、僻んで無視する同僚が登場するところですが…これまた幸か不幸かそんな人は現れず笑

「もっと頑張らないと!期待に応えないとみんなに申し訳ない!!」

という歪んだ正義感と焦燥感がどんどんココロの中で膨らんでいくのをうっすら感じていました。


「眠れない」始めました

仕事はどんどん増えていき、会議や出張も増えていく。
頭の中は常にいっぱいいっぱい。
やるべきコトを抱えたコビトたちが勝手に頭の中を右へ左へ駆け巡り…日曜日の夜が来るたびに、だんだん眠ることに失敗し始めます。
最初はドラッグストアで買える○リエルに手を出しました。ただ、これを飲むと昼間もボーッとしてしまいパフォーマンスが落ちる気がする。(あくまで私の感覚です)
そこで、例の内科クリニックで「最近眠れないんです」と訴えると、
「良い薬、ありますよ」とまたまたあっさりマイスリーを処方してくれました。
当時は向精神薬の知識など1ミリも無かったので「お医者さんが出してくれる安心な眠り薬」とお気楽に受け止め、“日曜日の夜だけ”飲み始めました。


マイスリー、だんだん増えていく

ここからは容易に想像がつくかと思いますが、だんだん日曜日だけでは済まなくなります。
「また眠れないかもしれない」という恐怖から、週2回になり、3回になり…頓服の処方だったので、自己判断で勝手に飲む回数を決めていました。
どんな薬なのか薬局でもらうA4ペラの3行くらいの説明文しか読んでませんし、お医者さんに出してもらってるお墨付きの安心感もあったので、“眠れる便利なお薬”くらいの認識だったのです。(注意:マイスリーを否定しているのではありません。精神科専門医の指導の元でないことが危険という意味です。)

二十代から患っていた片頭痛も、同じく「時間がもったい無い」理論から、別の病院の頭痛外来をやめて、全部同じ内科クリニックでトリプタン製剤を出してもらっていました。
薬が無くなればクリニックに行き、欲しい薬を都度もらって自分で飲みたい薬を選んで飲む。
飲み合わせもへったくれも無い、その場凌ぎのお薬パラダイス♪

1.胃薬4種盛り合わせ(ムコスタ、ストロカイン、ドグマチール、ファモチジン)
2.酸化マグネシウム(胃薬の副作用で便秘が酷かったから)
3.マイスリー(眠れないから)
4.カロナール(だいたい毎日頭が痛い)
5.トリプタン(月に2回くらい片頭痛)
6.デパス(首の筋肉をゆるめて頭痛を改善する薬と聞いていた)
7.ミグシス(片頭痛予防薬)

毎晩10錠くらいの薬を主治医の監修無く、ザーッとイッキ飲みしていました。
今思えば、プチオーバードーズのような行為を繰り返すことで自分を傷つけたかったのかもしれません。


続く


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