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海外旅行

新婚旅行で生まれて初めて海外へ。
打って変わって妻は海外旅行の経験が豊富で入念な下調べのおかげで
旅行前の不安はよそにとても充実した楽しい時間を過ごすことができた。

どちらかというとめんどくさがり屋な性格なので妻と結婚していなければ、一生海外に行くことはなかったかもしれない。
海外経験がなくても楽しみやすいのではという提案からシンガポールに行ってきた。

そうそうお目にかかれない絶景や美味しい食べ物など異文化に触れられることが海外旅行の魅力じゃないかとビギナーが物知り顔で説いているわけだが、長時間の飛行機やホテルでゆっくり過ごす時間を経てふと気づいたことがある。

5泊7日の旅だったわけだが、二人きりで1週間ずっと同じ時間を過ごすことというのは今後も意外とないかもしれない。
結婚したので共同生活をしているわけだが、当然お互い仕事もあるので1日中一緒にいられるのは週末くらいのものだ。

そう考えると旅行中に過ごしている時間はより貴重なものとして感じられた。今一緒にいることを実感して余計に楽しく感じてくる。

二人とも英語がペラペラ話せるわけではないので、ホテルや交通機関のスタッフの英語を慎重に聞き取り、片言の英単語を並べてコミュニケーションをとっていく。時にはお互いが断片的に聞き取れた単語を導きだし呪文のようにも聞こえる英語から一つの解釈にたどり着く。
少し仰々しいが、なんかこう書いていると謎解きの旅みたいだ。

長期の旅行だとパートナーのことがより見えてくるとはいったものだが、ちょっとしたトラブルはつきものなのでどちらかが不機嫌になってしまうこともあった。どちらかが熱くなっているときはどちらかが冷静だったりする。
意識的なのか無意識なのか嫌な空気のままズルズルいかないのが我々夫婦のいいところだと思う。

そういえば、シンガポールの人たちは(現地の人かはわからないが)座っておしゃべりをしている人が多かった。
なんとなくそういう穏やかな空気が流れている感じも含めて、二人で初めて行く海外旅行として最適な場所だったのだろう。
旅行はどこに行くかより誰と行くかの方が重要とよく言われる。
そういう意味ではこれ以上ないパートナーを見つけられたと改めて確信する新婚旅行だったのである。

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