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妹の少女漫画

年子の妹がいます。
年齢が近いと、子供の頃、テレビ番組は一緒に観ることが多いし、漫画も共有していました。よく何を観るかでチャンネル権を争いましたねえ。
妹は「なかよし」を購読していたので、暇な僕も毎月読んでいました(僕の買っていた「コロコロコミック」を妹が読んでいたのか覚えていないけど)。
少女漫画は少年漫画とは別世界です。ギャグ漫画も一部ありますが、当時の少女漫画の多くは恋愛がテーマです。
昔の「なかよし」は、かなりシンプルな話が多くて、それこそ壁から飛び降りた男子が女子にぶつかってキスしちゃうみたいな話もありましたね。
でも、そういう漫画の内容を今でもよく覚えているんですよね。特徴あるセリフや筋書きが頭に残っていて、小説を書いていると浮かび上がってくることがあります。

中高生になると、妹が借りてきた「なかよし」以外の少女漫画も読むようになりました。
特に覚えているのは、美内すずえさんの「ガラスの仮面」と成田美名子さんの「CIPHER」です。
「ガラスの仮面」は超有名な漫画なので説明不要でしょう。むっちゃ面白いですよね。自分の子にもあげるために、文庫版を買ったら、その場で全巻読んでしまうぐらいに。
子供の頃から読んでいるのに、未だに完結していないのは驚きですけどね。

「CIPHER」もめちゃ有名ですよね。「CIPHER」はニューヨークに住む双子の青年が主人公です。このニューヨークというのがかっこいい。かっこいいだけではなく、「エデンの東」をベースにした双子の葛藤や途中で起こる衝撃的事件が引き起こす対立、少女の成長など、煌びやかなアメリカを舞台にして繰り広げられる物語が学生の僕を魅了しました。
それまでは、日本史が好きでドメスティックだった僕がアメリカに憧れるようになったきっかけが「CIPHER」でした。大学生になるとアメリカへドライブ旅行に行き、アメリカ系の企業に転職した理由も、元を辿れば「CIPHER」だった気がします。

「なかよし」の恋愛漫画、「ガラスの仮面」や「CIPHER」、昔読んだ少女漫画は今でも頭に残っていて、小説を執筆する際に参考になっている気がします。
特に恋愛小説を書くときは、少女漫画を思い出すことが多いです。


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