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阿部新監督 育成新人

巨人の阿部慎之助監督(44)が20日、金の卵に熱血指導した。G球場の秋季練習で22年育成4位・中田歩夢(あゆむ)内野手(19)の打撃に注目。ティー打撃で身ぶり手ぶり助言した。途中で自ら手本を実演するなど、強肩堅守の高卒1年目ルーキーに約30分間の青空レッスン。「力はすごいですね。1年生なのに。肩も強いし。育成の隠し玉」と将来性に期待を寄せ、原石発掘への決意を示した。
輝く原石を磨きたい。その一心で熱くなった。阿部監督は中田歩のティー打撃に密着し、身ぶり手ぶり助言した。

 「そうそうそう」
 「今の!」 「低く低く」
 「ボールをつぶしにいく」

 「まだ振れる!」

 時に自らトスも上げながら鼓舞した。打撃を実演し、「極端に」と上からたたく鋭いスイングの手本を見せる場面も。青空の下、気づけば約30分が経過していた。

 ちょうど1年前の昨年10月20日、ヘッドコーチとして育成ドラフト会議に出席し、同4位で青森・東奥義塾の中田歩を指名した。身体能力の高さと堅守が魅力の高卒ルーキーは今季、3軍で主に二遊間を守って、9月以降は打率3割4分4厘と成長。2軍でも公式戦初安打を記録した。新監督はこの日、「力はすごいですね。1年生なのに。肩も強いし。育成の隠し玉。スカウトが頑張って見つけてきた」と1年間での確かな成長を実感した。
中田歩は17日まで「みやざきフェニックス・リーグ」に参加し、4試合で7打数2安打。メンバーを入れ替えながら多くの選手に出場機会を与える方針で途中帰京した。G球場秋季練習は午前1軍、午後3軍と分かれているが、1軍参加は大きな期待の表れ。阿部監督は「二岡さんに聞いていた」と、2軍監督から配置転換となった二岡ヘッド兼打撃チーフコーチの良い報告も受けて抜てきした。
19歳は直接指導に「めっちゃ緊張しました」と心臓バクバク。「バットの軌道が悪く(下から)振り上げてしまうこと」などが課題だというが、阿部監督から大げさに上からたたく意識を提案され実践。「分かりやすかったです」とスポンジのように吸収した。

 心に響く助言を送った阿部監督は「極端にやらないと変えられない」と狙いを明かした。約30分間の個人レッスンでは、動画班にスイングの撮影を依頼し、一緒に映像を確認して指摘する場面も。一方通行ではなく、ともに考えて課題改善に導く新監督の柔軟な姿勢が見えた。
16日には中田歩と同期で同じ育成内野手の北村流にも熱血指導した。阿部監督は「1、2、3軍で風通し良く」と掲げており、まさに全員にチャンスがある。11月1日からの宮崎秋季キャンプはフレッシュな若手主体となる見込み。新生・阿部巨人には無限の可能性が詰まっている。

中田歩夢
2004年6月27日、青森・弘前市生まれ。
19歳

サイズ&投打 
172センチ、76キロ。右投右打
球歴 
小学2年から福村ガッツで野球を始め、弘前東中では軟式野球部に所属
二刀流 
東奥義塾では1年夏からベンチ入り。遊撃が本職だが、投手も務めた。甲子園出場はなし。高校通算23本塁打

好きな食べ物 りんご
野球以外の特技 バスケ、ダンス

新生ジャイアンツ
阿部新監督はこれからが楽しみです!
来シーズンは期待しても良いですかねー

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