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次の空へ

 「長きブランクの果てに」という記事に記したように、昨年2月より長く離れていた職種に復帰して勤めていました。

 仕事は、「【短歌エッセイ】無我夢中の日々に足を止めて」に記したように、充実したものでした。

 「お知らせ(2023/10/23)」に記したように、事情により通勤手段が変わり、徒歩移動の時間が増えました。このスタイルで持続可能なのかどうか、という懸念はありながらも通勤を続けていました。

 ところが、1月下旬に帰路を歩行中、わずかな段差に足を引っかけて転倒し、膝に7針を縫う怪我を負いました。「【詩】コインの裏」はその時の状況や心情を綴ったものです。
 私の職場は通勤の便があまり良くない立地で、最寄りバス停さえ徒歩25分の所にあります。
 自動車通勤する人にはあまり気にならないことですが、自動車を運転しなくなって久しく、公共交通機関を利用して通勤する私にとっては、一大事です。
 膝の回復のためには25分もの歩行は避けるべきで、私は仕方なくタクシーを利用することにしましたが、そのタクシーを確保するのがまた一苦労です。
 当日に電話しても求める時間に必ず来てもらえる保証はなく、前日に予約してさえ「もう7時から9時までは予約で一杯です」と言われることも度々で、毎日ヒヤヒヤと綱渡りのような通勤をしていました。

 連日かさむタクシー代にパートナーからも懸念を示され、「お知らせ(2024/2/5)」に記したように、岐路に立ち、現状について思い切った決断をすべき時に来ているのを感じました。
 上司に伝えたのは2月8日。翌日に今年度の業務総括の発表を控えていたため、「この状況を踏まえてまた来年度もよろしく」と言われる前に言っておくべきだ、と決断したのです。
 つまり、次年度は非常勤職員としての契約を更新せず退職するつもりである、ということを。
 現状の足の怪我が治っても、今後また何が起こるかわからないと考えれば、非常時の通勤手段を安定して確保できない職場に勤め続けるのは、精神的にも金銭的にも負担が大きいと判断したためです。
 そして、辞めるなら将来的にいつか何かが起こってからではなく、この3月末で辞めるべきだとも思ったのです。
 上司からは理解を示され、了解されました。
 その数日後、部署の同僚にも同様に伝え、残りの日々を過ごして来ました。

 「【短歌】次へ」に記した、「次」の意味するところ、とはこういうことだったわけです。

 退職後のことを考えて転職活動もしています。ハローワーク経由で応募した所からは不採用通知が届きました。ハローワークからは「既に1人紹介しています」と言われていたので、そちらの方が採用されたのでしょう。
 求人サイトから私の職種(とその周辺)に限定した転職サイトに登録し、転職エージェントとも話をしていますが、応募を希望した所は既に受付が終了した、という状況とのことです。
 せっかく復帰し1年2ヶ月間勤めた経験ですので、無駄にすることなく今後転職先にも活かしたいと思っていますが、1年2ヶ月間勤めるまでは長いブランクがあり、尚且つ自動車の運転は出来ない、という私の条件では、厳しい状況が続くかもしれません。
 しばらくは焦らず、状況を見て考えて行きたいと思っていますが、長いブランクの間やっていた異業種に戻る可能性も含めて、幅広く柔軟に検討して行きたいと思っています。

 3月20日には、新年度に異動する同僚と併せて、部署の方に送別会をしていただきました。その記事については、また改めて。
 今は、退職までの残り数日を、精一杯勤め切ろうと思っています。



ありがとうございました


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