祝•住めば都

気づけば韓国に来て早くも10年が過ぎた。
「住めば都」とはよく言ったもので..
韓国に来た当初と今では自分の心境の変化もだいぶ変わった。
オーストラリア🇦🇺で韓国人の夫と出会い、
遠距離恋愛を経て結婚。
今では韓国での生活にかなり適応していると
自分では思っているし、
生活をしていて不便だと感じることは
ほとんど無い。
というか、自分が思っていた事と違う状況に
なった時に「まぁ、いいか。」とか
「あぁ、そうなんだ。」と素直に
思えるようになったことが大きな変化だと
思っている。
結婚当初は全ての事に対して
日本の常識と比較してあらゆる事に不満や
文句を抱いていた自分を思い出すと
未熟だったと心から思う。

韓国で生活する事にはそれなりの葛藤があった。
韓国の事については全くと言っていいほど
知らなかったし、知っていたのは
韓国ドラマの「冬のソナタ」ぐらいで
ハングルもK-POPも知らなかった。

結婚を考えるのであれば、
相手の国の事について知る事が
大事だと思った私は、とりあえずワーホリビザで一年間韓国に住むことを決めた。
ただ、その一年間で
カルチャーショックを受け過ぎて
ワーホリ後はとりあえず日本に一旦帰る事を
決意した。

何もかもが日本とは違う世界。
当たり前だよ、日本じゃないんだから、と
今なら冷静に考えられるけれど
受け入れられない事ばかりで毎日のように
不満を抱えていた。

日本にいる時は当たり前だった
ゴミの無い街並みのキレイさ。
歩いていてもゴミが落ちているのを
殆ど見ないが、こちらではタバコの吸い殻などのゴミが目につく。

それでも、ベトナムから来たある友人が
「韓国はゴミが少なくて本当にキレイで
驚いた。」と話しているのを聞いて
驚愕したのを覚えている。

結婚前に、夫が初めて日本に行った時に
「日本は本当にキレイだ。」と私に
言った時には全く理解が出来なかったのだが
韓国に生活してみてその言葉の意味を痛感した。

そして、これは未だに慣れないのが
「モイム」文化。「モイム」とは集まる、という
意味なのだが、韓国人はとにかく皆で集まることが大好き。(な人が多い)
しかも、夫の友人家族と家族同士で定期的に
集まって一緒にご飯を食べたりお酒を飲んだり
出かけたりする。
もちろん、妻同士は初めましてなので
初めはぎこちないが段々と「モイム」の回数を
重ねるごとに親しくなっていく..というもの。
(多分)

何故、夫側の友人家族のモイムはあって
妻側の友人家族のモイムはないのか!!
(うちの家族だけ?)
男性達は友人だから勿論和気藹々、
妻側といえば他愛もない
当たり障りない会話をするのに必死。
しかも私は韓国語もままならないから
内容を聞き取るだけでも全意識を
集中しなきゃいけない環境が..
あぁ、、正直言って疲れる。

正直知りたいのだが、
妻達はこの夫の「モイム」をどう思ってるのか?
義務みたいなものだと思って参加している人達が
ほとんどだと思っている。(私含め)
だって妻同士で「モイム」以外に
会う事は皆無に等しいから..
私はこの文化は妻側は気を遣って参加している
率99%だと思っている。


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