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18歳に恐れ慄く、発達っ子の親

「18歳以降、行く所決まった?」
療育センター時代の同じクラスのママ友LINEが最近にぎやか。手帳B2が共通だが、子供はそれぞれASD、ダウン症、ADHDと様々。文科省認定の高校に行っている子もいれば、うちのようにフリースクール、特別支援学校、通信制と様々で現在高校2〜3年生。

18歳以降、行くところが決まっているのは文科省認定の高校に進めた1名のみ。大学を目指すらしい。あとは就労施設を探したり、職業訓練校を目指したり、うちのように高卒認定を受けて専門学校を目指したり。

B型就労は場所によって環境も雰囲気も就労内容も給与も違うらしい。給料が安いのだけは共通しているらしいが、そんなの共通しないでほしい。
「こないだ言ってた所どうだった?」
と聞くと、
「雰囲気は悪くないと思っていたけど、体験入所から帰ってきてぐったりしていた。慣れれば平気なのか、元々無理なのかよくわからない」
B型だと健常者も受け入れているところもあり、というか、健常者しかいいないところもあるらしい。思っていた感じと違う事に驚く。

あとこれは横浜市だけかもしれないが、
「受給者証ってなんで18歳で一旦切るの? 年度末まで使えるんだから、期限を満18歳の年度末にすりゃいいじゃんね!」
というのが高3生の親共通の疑問である。高2までは一律年度末までの有効期間1年なのだが、18歳になる高3時だけ突如、誕生月末日で一旦切られる。18歳が成人だかららしいけど、だからなんだというのだ。ほとんどの人が年度末まで更新する。区役所の人は二度手間ではないのか? 二度手間大好きなのか? 謎すぎる。

フリースクールの上級生のママ友で卒業後に行くところとして、
「青春を体験する塾」
を見つけた人がいた。福祉型の4年制カレッジでイベントたくさんで青春を謳歌しつつ、自立と就労を目指すところらしい。面白そうと思ったが、その上級生は発言がたまに攻撃的になることがあり、入学をお断りされた、とのこと。先生にも
「うるせえ黙れ!」
とか平気で言ってしまう子だけど、暴力などは振るったことないし、口は悪いが後輩の面倒見が良かったりする子だ。定型発達の子にもこれくらいの生徒はいるのではないかと思うが、少人数制のフリースクールでは特に揉め事もなくやってても、大人数で彼のような子がいると怖がる子がいるかもしれない、ということで断られたのだろうか。結局彼は親のコンピュータ関係の仕事を手伝っている。

うちは高卒認定試験を、先日全科目制覇している予定だった。が、取りこぼした科目がある。高認試験は8月と11月の年に2回。次回は半年以上先。文科省認定の高校に行っている子たちは卒業見込みで願書提出できるが、高卒認定の場合は全て取らないと願書すら出せない。あと2回できっちり取り切れるか長男に聞くと、きっぱり
「全然自信ない」
詰んだ、と思った。せっかく高認で取れている科目もあるのに、フリースクール卒業後は通信制高校に入り直すしかないのだろうか。フリースクールでも卒業後はそのようにしている生徒も割といる。ううむ。

だが図書館で偶然見つけた「高認があるじゃん」というムック本で、科目履修という方法を見つけた。高卒認定で取り損なった科目があっても、一部の通信制高校で履修できるらしい。うわ、天の助け! とばかりにこの本を借りて、科目履修ができる高校をピックアップし先日願書を提出した。早くて9月には高卒認定の単位が取れるはずだが、どうなるだろう。

来年の今頃は第一志望の専門学校のクリスマスパーティに参加しているだろうか。



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