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遠回りの道

あなたはときどき間違ったことを言っていた。
でもわたしは、それを否定せずに「そうだね」と言って話を合わせていた。

間違ってるかどうかなんてどうでもよかった。
その方向にあなたと一緒に行くのも楽しかったから。
正すのはいつでもいい。
いつかあなたが気づいた時に直してくれればいいと思っていた。
でも、あなたが直してくれる時まで一緒にはいられなかったね。

人生には間違った道はないと思っている。
正解ではなくても、必要な道の場合もあるから。
遠回りをしてもいつかその人にとっての
「正解」にたどりつければいいと思う。

人生の長さは、その人にとっての
「正解」にたどりつくために
長さが設定されていると思っている。
だから、ほとんどの人が
なかなか死ねないようになっているんだと思う。

わたしはすごく人生で遠回りをしていると思う。
でも、いつか正しい道に行けると信じているから、
今の道が遠回りでもさほど気にしていない。

今日も、遠回りをしようとしている若い人がいた。
でもわたしはそれを止めなかった。
その人にとってその遠回りが必要だと思えたから。

近道は学べないことが多いし、
美しい景色を見ることを忘れがちだ。
若い時はそっちを選びたがるけど、
あとになって足りないものを探しに来ようとしても、
できないことにその時は気づかない。

人生は一度きり。
ゆっくりいこうよ。

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