カキフライはタルタルソース派だ。

近所のスーパーではカキフライにいつもタルタルソースのミニパックをつけてくれていた。わたしはいつも袋の向こうが透けて見えるくらいきれいに出して、カキフライにかけて食べていた。

しかし先日同じ店で買ってきたカキフライにタルタルソースがついていなかった。実質値上げである。仕方なく買い置きの中濃ソースで食べた。まずくはないのだけど、やっぱり口がタルタルソースを求めているのだ。

母に、「タルタルソースを買ってきて欲しい」と頼んでその時は我慢した。

カキフライのことを忘れていたころに、母がカキフライを買ってきた。

母に「タルタルソース買ってきてくれた？」と聞くと、母は「忘れた」と答えた。買ってきてくれと頼んだじゃないかと責めようとしたが、時間も経っていたし仕方がないなと思って今回も中濃ソースで食べた。しかし、口がやはりタルタルソースを求めていた。

タルタルソースが欲しい。

母に明日タルタルソースを買ってきて欲しい（そうすれば買い忘れがないから）と頼んだが、どうも頼りない。

自分の夢は自分で実現するしかない。

ネットでタルタルソースの作り方を調べてみたが、わたしは玉ねぎが刻めないので無理だと判明。

うぐ家御用達のAmazonで売ってないだろうかと思って探したら、小分けされたのがお手頃価格で売っていた。

これだ。

母には二度も頼んだので、今度こそ買ってくるかもしれない。でももし母が明日タルタルソースを買ってこなかったらこれを注文しよう。

そう思って、タルタルソースを欲しがる自分の口をなだめすかした。

自分の願いをかなえるのを人任せにしないで、自分でも努力すること。

それが今回のタルタルソースの教訓。