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ゴミカス④ 〜弁護士登場〜

ゴミカス①、②、③に引き続き、④です。

修羅場のあと、わたしが取った行動とは…。

家なき子

同棲していた家の外に自分の家具家電を全て運び出させられ、悪魔から逃げるように自分の車に戻ったわたし。

涙と震えが落ち着くことはなかった。

こんな状況でも明日からの生活のことを考えなくてはならない。

何しろ、自分の家がないのだから。

幸いにも同棲を始める前に一人暮らししていたマンションの契約は切っていなかったので、そこに家具家電を戻してくれる引越し業者を探したところ、次の日に手配することができた。

通常、引越しするときは出発地でも到着地でも本人の立ち会いが必要になるものだが、わたしはもう同棲していた家に近寄ることさえ怖かったので、事情を話して外に出ている家具家電を全て運んでもらうことにした。

引越し業者の人は理解があり、快諾してくれた。

引越しの日

引越しは午前中に完了する枠だったので、わたしはほとんど寝ずに翌朝を迎えた。

AM8:00頃、引越し業者から「同棲していた家に着いたが家具家電が一切見当たらない」と、意味の分からない連絡があった。

「そんなはずはないです!わたしが昨日運んだので!」
「ビデオ通話にしてもいいですか?」

「はい、こんな感じですが(本当に玄関の外に何も出てない)」

わたしの家具家電はどこに行ったの?
夜中に誰かに盗られたのか?

家具家電がないと暮らしていけない…。

一旦引越しをキャンセルして、わたしはただただ途方に暮れていた。

父に連絡

家具家電がなくなり、どうしようもなくなってしまったわたしは最終手段として父に連絡した。

父は過保護で神経質な人なので、わたしの話を全部聞くことに耐えきれず、

「お父さんその話聞いてたら気分悪くなってきた…」
「弁護士の先生の連絡先を送るから、その人に相談して解決してほしい」
「とりあえず今は友達と一緒に安全な場所にいて、ひとりにならないようにして。友達の分のご飯代も出すから」

と言われた。

なんてうちのお父さんらしいんだと思って、少し安心したのを覚えている。

弁護士の先生のことはK先生と呼ぶことにする。

弁護士の先生登場

K先生に電話とメッセージで事情を説明し、ゴミカスの氏名、住所、職業、トーク画面のスクショや、紛失した家具家電の写真、投げ飛ばされてできた傷の写真など、あらゆる証拠を提供した。

その後、K先生とカフェで待ち合わせて話し合い、これからの流れを確認した。

K先生の作戦はこうだった。

  • 「話し合いたい」などと言ってゴミカスをカフェに呼び出す。

  • ゴミカスがカフェにやって来たタイミングでK先生が登場。

  • 【今後わたしに近づいたら罰金300万】という内容の書類にサインさせる。

  • そして荷物のやり取りをして永遠の解散。

父に連絡したことにより想定外の大ごとになってしまったが、ここまできたらもうやるしかなかった。

(↓続き)

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