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スマブラステージ【AD.1941.ビリヤード台】

 ビリヤード台を舞台にしたスマブラステージです。
 ボール(手球)がキュー(棒)で押し出されて、ポケット(穴)に落下し、中のレールを転がります。落下するボールに巻き込まれて場外に転落しないよう、注意が必要です。

打ち出される手球
転がる手球
的球(カラーボール)も転がります

 ビリヤードは、手球(キューボール)をキュー(棒)で突いて、的球(カラーボール)にぶつける競技です。

 古代から存在した、球を棒で飛ばす屋外競技が、室内のテーブルで遊べるようにアレンジされて、15世紀頃に現在のビリヤードの原型ができたと考えられています。記録に残る最古のビリヤード台は、1469年にフランス国王ルイ11世に献上されたものとなっています。

 中世フランスで遊ばれたビリヤードは、穴がないテーブルで、手球を一度のショットで2つ以上の的球に当てると得点が加算される、キャロムビリヤードと呼ばれる物でした。
 18世紀に、テーブルに設けた穴(ポケット)に的球を落として点数を得る、ポケットビリヤードが確立され、庶民の間に浸透、ビリヤード場はもちろん、個人邸宅や居酒屋などでも遊ばれるようになり、特に19世紀のアメリカで大流行しました。

 ポケットビリヤード用テーブルの穴にはネットが貼られて、落ちたボールを回収していました。20世紀前半にテーブルの内部にレールを設けて、ボールをリターンボックスに集めることができるテーブルが作られます。


 日本のビリヤードは、はじめは江戸時代の外国人居留区に持ち込まれたもので、明治時代に上流階級の社交スポーツとなり、大正期の1912年ごろから大衆への普及が進み、1937~1938年(昭和12~13年)には、日本全国で2万軒のビリヤード場が運営されるまでになりました。太平洋戦争(1941~1945年)の影響で、一時下火になりつつも、戦後には占領軍によって復活していきました。

 ビリヤード場や居酒屋では、ビリヤードによる賭博が盛んにおこなわれていました。
 ビリヤード台に杭を打ち、特定の穴にボールを入れることで得点が加算されるルールのビリヤードが存在し、1777年にフランスのバガテル城にて、杭を打ったビリヤード台を傾けて、キューを右端に固定したバガテルビリヤードが生み出されたとされます。このバガテルビリヤードが元となって、ピンボールやパチンコが生み出されることになり、アミューズメント施設(ゲームセンター)の源流の一つとなりました。



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