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スマブラステージ【AD.1999.大乱闘スマッシュブラザーズ】

テレビゲーム機「ニンテンドー64」と対戦アクションゲーム「ニンテンドーオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ」のオープニングムービーを描いたスマブラステージです。

・ニンテンドー64について

 ニンテンドー64は、1996年6月に任天堂から発売された家庭用テレビゲーム機です。

 ファミコンやスーパーファミコンなど、それまでの任天堂のゲーム機は、縦と横の平面(2次元)でドット絵を動かすゲームを想定したものでした。

 しかし1990年代に入ると、アーケードゲームやパソコンゲームなどで、縦と横に加えて奥行きを表現した3Dのゲームが目覚ましい発展を見せるようになり、任天堂も本格的に3Dゲームを開発できるゲーム機であるニンテンドー64を開発しました。

 ポリゴン(多角形)でできたキャラクターを、3次元の空間にスムーズに描画できる画像処理能力に加えて、従来の十字キーと比べ、柔軟な入力ができる3Dスティック(サンディスティック)、カメラを操作するために用意されたCボタンユニット(黄色い4つのボタン)など、3Dのゲームを遊ぶのに適したコントローラーを備えていました。

このステージでは・・・
3Dスティックが動きます

 64コントローラーは別売りの振動パックで、コントローラーに振動機能を加えることも可能で、現代のゲームコントローラーの原型とも言えます。

 コントローラーは標準で4台まで接続可能で、多人数で同時に楽しめるゲームが人気を集めました。

・ニンテンドーオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ

 「ニンテンドーオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ」は、1999年1月に任天堂から発売されたニンテンドー64のゲームソフトで、任天堂が過去に発売した、人気ゲームシリーズのキャラクターをファイターとして操作できる対戦アクションゲームです。

 最大4人で戦い、相手のファイターを吹っ飛ばして、ステージの外に押し出すか、足場から落下させることで勝敗を競います。

相手を落下させることで得点が加算

 ファイターは攻撃を受けるとダメージが蓄積し、蓄積ダメージが大きいほど、吹っ飛びやすくなります。

 当時人気があった格闘ゲームは、強力な技を出すためのコマンド入力が複雑化していく傾向にあったのに対して、スマブラではスティックを弾きながら攻撃することで、強力なスマッシュ攻撃を繰り出すことができるなど、簡単に強力な技の使用が可能で、初心者にも遊びやすいゲームでした。

・オールスターゲームになった経緯

 このゲームは、ソフトメーカーの株式会社ハル研究所で開発されました。

 スマブラの元になった試作品「対戦格闘ゲーム竜王」は、発案者でスマブラのディレクターとなる桜井政博、当時のハル研究所の社長で後に任天堂本社の社長になった岩田聡、サウンド担当の3人で作られたオリジナルのゲームでした。
 相手にダメージを蓄積させて吹っ飛ばすゲームシステムは既に完成していましたが、ファイターは任天堂のキャラクターとは無関係の、簡単なポリゴンで作られた棒人間でした。

 当時人気があったアーケードの対戦格闘ゲームは、キャラクターの一人一人が多彩なアクションと凝ったビジュアルを持っていて、プレイしているうちにキャラクターに愛着がわくようになっていました。

 ワンコインで遊べるアーケードゲームに対して、何千円かを払って購入する家庭用のゲームソフトでは、ゲームを買って遊ぶ前からキャラクターに魅力を感じてもらう必要があると考えられ、任天堂のゲームの人気キャラクターが集まり対戦するゲームにすることが考案されました。

 販売元の任天堂では、自社のキャラクター、マリオやリンクが殴り合うゲーム内容に難色を示す意見も多かったものの、ハル研究所の顧問をしていたコピーライター糸井重里の案で、スマブラのファイターはマリオやリンク本人ではなく、人形が不思議な力で動いているという設定にして、違和感を和らげました。

 スマブラではファイターに加えて、武器として使うアイテムや、戦うステージも任天堂のゲーム作品を元にしたものとなり、お城から宇宙まで、様々な舞台で遊ぶことができました。

スーパーマリオ64をモチーフとした「ピーチ城上空」
ポケットモンスター赤・緑をモチーフとした「ヤマブキシティ」

・その後の展開

 64のスマブラは、発売当初はあまり評価されていなかったものの、口コミでじわじわと人気になり、日本では197万本、世界では555万本を販売する大ヒットとなりました。その後、シリーズ作が5作発売され、今なお世界中で遊ばれているゲームとなっています。

 3作目の「大乱闘スマッシュブラザーズX」(Wii:2008年1月発売)で、初めてステージづくりの機能が搭載。
 今回のスマブラステージは、6作目「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」(ニンテンドーSwitch:2018年12月発売)で製作したものです。



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