本音を笑顔に隠した兄と周囲と馴染めない弟、我孫子兄弟(ラプソディ)

記念すべき第一回目の兄弟は我孫子兄弟になりました。
普通だったらきっかけであるハマダ兄弟やクルスニク兄弟、エルリック兄弟のような有名な兄弟にするべきでしょうが、先日開催されたラプソディのショーケースライブが忘れられず、急遽、我孫子兄弟になりました。

ラプソディとは


ラプソディは「ロッキング・オン」が手掛ける、ライブとアニメが融合した音楽コンテンツです。
先日、一周年を迎えたコンテンツであり、七月初旬にライブアニメの公開が予定されています。


あらすじをざっくり説明すると、伝説のアーティスト東坂響二が遺した、歌詞のついてない曲を託された息子の東坂准也が、4つのバンドを集め、
ラプソディ」という名の 一つのレーベルにし、そこに所属する13人が協力して1つの曲を完成させる物語です。

Pink Flag 春の十字架 ブルーバード SOR

4つのバンドの中では我孫子兄弟は「SOR(システム・オブ・ロマンス)」に属します。

あらすじに関しては公式サイトだけでなく、毎回ショーケースライブでも丁寧に解説してくれます。

ここではラプソディがどれだけ面白いかは語りません。
他の記事でも共通することですが、作品のことは兄弟を通して語るだけです。あくまで兄弟がメイン。

※この記事は容赦ないネタバレを含みます。ボイスドラマ未視聴の方やショーケースライブ未参加の方はご注意ください。
※個人の考察と妄想で成り立っているため、公式の情報とは相違がありますがご了承ください。

我孫子兄弟はこんな兄弟


ここからは前前回の記事で載せた例のフォーマットも併せて解説します。

  1. 原作:ラプソディ

  2. 名前:我孫子金慈(兄) 我孫子銀路(弟)

  3. 声(敬称略):山本友理(兄) 河本大貴(弟)

  4. 身長:176cm 166cm(10cm差)

  5. 年齢:20歳 18歳(2歳差)

  6. 仲:普通→良い

  7. 見た目:似てる

  8. 弟→兄への呼称:兄貴

  9. 過去のエピソード:あり

  10. 家族構成:父、母(推定)

補足

 2.金と銀、兄弟で対比した名前になっています。
4.歳が近い兄弟にしては珍しく結構離れています。ちなみに、銀路は13人の中では最も背が低いです。
6.初めはぎくしゃくしていました(弟の方が一方的に)。ユニットを組んでからは兄弟の絆を見せてくれます。
7.髪色がお互いを補うかのように対照的になっていますが、瞳の色や服装の系統が同じであること、金慈の女友達が「笑ったら似てるかもー」と言っていたのでそこも判断材料にしました。
9.トレーラーで幼い兄弟の姿が描かれていたため、ライブアニメで言及されると思います。「360度」のボイスドラマでは銀路の中学生時代の詳細が語られました。
10.姿はわかりませんが、「360度」のボイスドラマで描かれていました。我が子を見守り寄り添う、理想の親といえるでしょう。
銀路に弁当を作り、晩御飯を用意して兄弟の帰りを待っていたのは両親のどっちかなのかもしれません。
金慈が家族のことを「母さん、父さん」と呼んでいたため、我孫子家は4人家族の可能性が高いです。

我孫子兄弟はEDMで活躍する学生の兄弟です。
二人とも音楽が好きです。
弟が作詞・作曲をし、兄が歌います。

初めから兄弟仲良く二人で音楽やっていたかというと、そうではなく、初めはお互い別名義で活動していました。
兄は友人と名の知れたバンドで、弟は名無しの偽名「ジェーン・ドウ」として。
兄が偶然にも弟の曲を聴いたことで物語は動き始めます。

ここからは我孫子兄弟についての謎や疑問に感じたことを考察していきます。


パンダマスクの謎



ラプソディが好きな人に「我孫子兄弟といえば?」と聞けば8割の人がこう答えるんじゃないかと思います。

パンダ

そう、パンダです。正しくはパンダマスクですが、パンダこそが他の兄弟にはない我孫子兄弟を表す要素といえます。

パンダマスクことサイバーパンクパンダは銀路の専用装備であり、同時に外せない固定装備でもあります。
銀路はパンダマスクを被ってイベントに参加したことで前向きになっていますが、生身でステージに出ることを克服したわけではないので、多分これからもマスクは被ると思います。

人前に出るのが怖い・視線が怖いなどの弟のわがままを全部応えてくれるだけでなく、ファンサもできるなんでもござれなスーパーアイテムです。
眼球のLEDパネルに連動したスマホの文字が表示されるだけでなく、首元のボタンを押すと声がロボットっぽくなる機能が搭載されています。
一周年記念の特報PVでは、暴走したAIみたいに赤と青に光っていたため、他にも隠された機能はありそうです。
唯一、叩くと音が響くという欠点があります。あと重いし息苦しそう。

そんなパンダマスクの制作者はお兄ちゃんです。
本人曰く、大学の課題で作ったということですが、なんのために作ったかは語られていません。

なぜ、よりによってパンダなのかは、金慈当人がパンダくんチョコなるものを愛用しているため、単にパンダが好きだからという可能性があります。

ここからは、金慈がなんのためにパンダマスクを作ったのか考察していきます。

それ、なんで作ったの?


①弟のため

まず、思いついたのが人前が怖い銀路のため。
パンダマスクは人前に出れる唯一の手段ですが、金慈も思い出したように部屋から出してきたので、兄貴らしく弟を助けるために作ったわけではなさそうです。
大学の課題で作ったという前提があるので。

そのうえ、ユニットを組む前の金慈に対する銀路の好感度は低く、普通に作って見せても「あっそ」とか「興味ない」とか一蹴されて終わりそうです。
パンダマスクは銀路攻略RTAに必須アイテムで、攻略にはマスクを被った状態でクラブのイベントに参加させて、自分の曲には兄貴の歌が必要であることをわからせて好感度を上げる必要があります。

あくまでも、人の視線を気にせずに曲が弾ける条件に合ったのがパンダマスクであり、初めから弟のために作っていたということはなさそうです。

②課題で作ったものをイベントで使用しようとしていた

次にあり得そうなのが大学生らしい理由。
金慈はインダストリアルデザインの講義を受講しているので、工学かデザイン系の大学に通っていることがわかります。

課題はおそらく、授業の応用を活かしたものなら何でも作っていいと先生が許可した可能性があります。
金慈はそれを利用して、折角なら自分のためになるものを作ろうと決めていて、それでパンダマスクができたのかもしれません。

大学の課題とはいっても、授業後の出席(提出)課題にしては大がかりすぎるので、課題は課題でも期末課題で制作し、それを文化祭やサークル、ライブなどのイベントで利用しようとしたと考えられます。

・スマホに打ち込んだ文字が投影される
・赤と青に光るLEDパネル
・声がロボットっぽくなる

パンダマスクに搭載された機能に注目すると、どれも人を楽しませるパフォーマンスに適しています。
お客さんの反応を見て楽しめるし、なんならお客さんにもマスクを被せていい。

もしかすると、パフォーマーとしての自分がお客さんを更に盛り上げるために作った可能性もあります。
「スマホに打ち込んだ文字が投影される」機能は、DJとして裏方で曲を回すだけでなく、表舞台の派手なパフォーマンスを更に盛り上げるという点でパフォーマーにも適しています。
このまま友人とのユニットを続けていたら、銀路ではなく金慈の方がパンダマスクを被っていたかもしれませんね。

パンダマスクってインパクトがあるので集客にも向いているので、イベントに参加した人を楽しませるために作ったとも考えられそうです。


③大学の研究発表で使用する予定だった

「ベイマックス」のサンフランソウキョウ工科大学のように、金慈の大学も発明品を一般の人や教授に披露する研究発表会(ショーケース)があるなら、パンダマスクもそのために作られた可能性はあります。
大学のイベントで出展するものなら、大学の課題であることと辻褄が合います。

金慈がどれだけ大学の授業に意欲的に取り組んでいるかは定かではありませんが、講義をサボろうとしていた友人たちと異なり、真面目に受けていたため、単位のためではなく学びたいという明確な意思があって参加していることがわかります。(もしくは単位がやばいという説も……)

以下、学会に参加するメリットです。

  • 自分の研究成果をアピールできる

  • 多くの人と交流・意見交換できる。

  • 客観的な意見を知れる。

金慈は銀路や倉敷に対してもパンダマスクを自慢していたので、自分の成果を認めてもらいたいという欲求があることがわかります。
「誰かに認められたい」感情が心底にある銀路と似ています。
意気揚々と見せていたので、パンダマスクは自信作といえます。

家族や友人という限られたコミュニティ以外に成果を披露するなら、自分とは異なる価値観を持つ人が集う学会はうってつけです。
そこで得た自分では気づかなかった視点である他者の意見を吸収することで自信がつき、新たな発明品を作るモチベーションにも繋がります。

金慈がこれまでパンダマスク以外のガジェットをどのくらい作ったのか定かではありませんが、他者の意見を自分の研究に取り入れ、新しい作品を作るヒントにしていそうです。

もしもライブアニメの日常パートが金慈の大学生活を描いた話なら、そのときにパンダマスクの謎は明かされそうです。
本編で語られなくてもパンフレット(があれば)隅っことかにさらっと書いて欲しい。



なぜ、兄弟である必要があるのか


4つのバンドの中でSORは唯一兄弟、親族で活動しています。他のバンドは固い絆で結ばれた友人や幼馴染でユニットを組んでいます。
金慈は友人が多く、銀路の前は友人とユニットを組んでいました。

他のバンドと差別化したいのはわかりますが、別に兄弟でなくても、そのまま解散せずに友人とのペアを続けても良かったはずです。
なんなら兄弟という設定がなく一人っ子で、Pink Flagのように偶然出会った者同士が意気投合するという設定でもいい。ジェーン・ドウの正体が弟ではなく赤の他人でもいい。
それでも公式があえて兄弟という選択をしたことを考察していきます。

兄弟は最大の理解者でファン


金慈は友人とのコンビでは自分の思うような音楽ができないことに不満を抱いていました。
心に残る音楽を作りたいと友人に告げるも、友人からは逆ギレされ、ついでに作詞が下手であることを指摘されて勝手に解散を切り出されてしまう。
大好きな音楽を通して、自分の心に残るものを作りたいという想いが軸にあり、それが音楽活動を続ける原動力になっています。

偶然聞いたジェーン・ドウの曲に感銘を受け、正体がわかるなりすぐさま銀路をユニットに誘っていることから、ジェーン・ドウの曲があれば自分の夢が実現できることを理解しています。
拒否し続ける銀路を何回もしつこく誘っていることから、金慈にとってはジェーン・ドウの曲でなければいけないし、もうジェーン・ドウのことしか頭にない。

あらゆる手を使っても断固拒否する銀路を意地でも勧誘するために金慈はある行動に出ます。

「お前を守ることが俺がステージで歌う理由になる」

なんと、自分の目的を弟を守ることにしてしまいます。

金慈って銀路を誘うときに「お前と一緒に音楽がやりたい」とは言わないんですよね。「俺と一緒にユニットを組んでくれ」とは言うけど。
自分のしたいことができるのがジェーン・ドウの曲で、正体が弟だとわかったから誘ったのに、「お前の曲が必要なんだ」とか自分の要求は言わない。

「お前の曲はもっと多くの人に届けるべきだと思う」

いつの間にか、音楽をやる理由が自分のためではなく、弟を守るため・弟の曲を広めるためになっています。

金慈にとっては埋没している弟の才能がもったいないわけです。
正当に評価されていないのも納得がいかない。
だから、上記の台詞もお世辞ではなく本心です。

金慈ってわざわざ弟の忘れ物を届けたり、間違っていることは指摘したりと銀路に対しては結構世話焼きなんですよね。
弟の面倒をみるという兄としての役割を果たそうとしています。

お節介(弟限定)×良いものは布教したい想いの方が強かったので、自分の要求は二の次になっているのだと思います。

しかし、いくら金慈が曲を広めたくても、当の本人がそれを許すはずがありません。
金慈にとっては人前に出てパフォーマンスするなんて当たり前のことですが、銀路にとっては未知の世界そのもので怖く、人前がへっちゃらな兄貴のことなんて理解できません。金慈も同様のことがいえます。

そこにパンダマスクを投入することで、お互いが歩みを寄せることができます。まさに二人を繋ぐアイテムです。

視線を遮断できるパンダマスクを使うことで、人前を気にせずに自由に曲が弾けるので、銀路にとって自分らしさを最大限表現できるといえます。

しかし、バックで曲を弾く裏方の存在とはいえど、マスクは奇抜さがあるのでどうしても目立ってしまいます。

銀路に対して「怖いときは俺の背中だけ見てろ」と言ったのは、弟に対する批判も全部自分が受け止めようとしたといえます。

言ってしまえば、マスクを被せたのもイベントに誘ったのも弟の曲を広めたい想いも全部自分のエゴなので、自分で巻き込んだこととして、人前が怖い銀路をステージに出した責任を自分で背負い込んで果たそうとします。

それほど、ジェーン・ドウの曲には金慈の心を動かす力があったといえます。

イベントを通して、自分のパフォーマンスが人の心を動かすという金慈にとっては当たり前のことを銀路も体感したことで、人前に出て初めて音楽が楽しいと思えるようになりました。

金慈:心に残る音楽がしたい→ジェーン・ドウ(銀路)の曲ならそれができる
銀路:人が怖い・注目されたくない←マスクを被って視線を防げばいい・それでも怖いなら自分の背中を見てればいい

ユニットを組んだ始まりは、お互いにとって足りないものを相手が持っていたという利害一致の状態からでした。
(金慈にとっては弟の曲を広めたいという想いもあるかもしれませんが)

行動に移してから改めて、双方ともお互いの存在そのものが必要であることに気づくのでした。


本音を言い合える兄弟という関係性


金慈は銀路の人前に出たくないのに誰でも見れるサイトに曲をあげる、矛盾した行動から人前が怖いことを看破します。
誰かに認められたい、銀路の心底にある願望を見抜けたのも、日頃から兄として弟のことを見ていたからといえます。

人と視線が合うのが嫌、うまく喋れないから黙る、そのような弟の動向から人が怖いことに気づきますが、少し様子を見ただけで相手の図星を突くような人の本質をすぐに見抜けるとは思えません。
それが赤の他人であれば。

なら、兄弟は……?

同じ屋根の下で18年も一緒にいるなら相手の良いところ・悪いところは嫌でも目に付くはずです。
兄として弟をずっと見守っていたからわかったのではないでしょうか。

金慈にとってジェーン・ドウの曲は自分の想いを表現できる、自分らしさが発揮できる場所です。
一方で、ネット上で名無しとして活動していた銀路は兄の後押しによって、初めて「我孫子銀路」として曲を披露することができました。

ここでシステム・オブ・ロマンスの概要を見てみましょう。

一聴すると内省的なサウンドだが、真実と嘘の境目が曖昧なこの世界の中で、同調を押し付けるシステムから飾らない本当の自分を解放しろという、強いメッセージが楽曲の中に貫かれている。

ラプソディ システム・オブ・ロマンス

本当の自分を表すということを体現するために、お互いのことを熟知している、遠慮なく本音が言える兄弟という関係を選んだのではないでしょうか。

鍵と鍵穴は偶然か意図的か


ところで、我孫子兄弟のキャラデザを見てみると、金慈には首元に鍵のキーホルダーが、銀路には服の胸元に鍵穴のようなマークがあります。

金慈はすぐにわかったので、「ファッションの一環かなー」としか思っていなかったのですが、銀路は気づかなかったので発見したときはとても驚きました。
同時に、そんな目立たないところにつけるなんて、さては意味があってやったな!? とますます気になりました。

個人的には次のように考えています。

鍵は鍵穴がないと機能しない→SORも金慈と銀路が揃わないと機能しない。
鍵は扉を開けるもの→金慈が銀路の心底まで踏み込んだことを示唆している。

私は完全に意味があると思っているので、原案の小玉さんかキャラデザの河合さんのどっちがやったんだろうと気になっています。
お二人の対談が聞きたいので、公式は演者の方も含めたインタビューを載せた、テニプリキャラ並みの13人のプロフィールが載ったパンフレットをライブアニメ公開時に販売してください。


幼い頃の辛い経験って何があった?


我孫子兄弟には幼少期や過去にまつわるエピソードはないとお伝えしました。
しかし、金慈のプロフィールには以下のような記載があります。

銀路の兄で大学生。幼い頃の辛い経験から、人前では笑顔の仮面を被るクセがある。本当の自分のまま大好きな音楽を楽しみたいと思っている

ラプソディ 我孫子金慈より

ちゃんと「幼い頃の辛い経験」って明記してあるのに、その経験がどこにも書いてねえ! ボイスドラマにもない!
多分、そのうち新作ボイスドラマやライブアニメで明らかになるとは思いますが、三ヶ月も待ってられないので今ここで考察していきます。

「人前では笑顔の仮面を被るクセがある」という一文から、無意識のレベルで恐れている、当人にとっては忘れたくても忘れられない、記憶の彼方に放り棄てたいほどの酷いトラウマであることがうかがえます。
幼い頃なので幼児期か小学生の頃っぽいです。
厄介なことにトラウマのせいで、大好きな音楽を思う存分楽しめていない。

笑顔の仮面を被るクセはボイスドラマにて表れています。
ラプソディには珍しいサブキャラ倉敷に、曲の才能がないことを指摘されるものの、金慈は怒らずその場をうまく収めようと笑っていました。

(倉敷……レーベル関係者以外で唯一兄弟と接点を持つネームドキャラ。銀路と同じクラスで金慈のことも知っているが、兄は名前・弟のことは苗字で覚えていたため、二人が兄弟であることは銀路がマスクを脱ぐまで気づいていなかった)

倉敷に言われて「痛いところをついてくるなー」、「だって事実だし」とこぼしていたこと、かつての相棒に「お前だって作詞全然駄目なくせに文句ばっか言ってさ、何様なんだよ」と言われても怒らずに納得していたことから、曲の才能がないことを自覚しています。
このことから、笑顔の仮面を被るクセが音楽関連の出来事と密接していることが読み取れます。

金慈のトラウマについて、パンダマスクの謎と同様にいくらか説を立てて考察していきます。

①巻き込まれた弟を庇った

銀路がなんらかのトラブルに巻き込まれ、弟の危機に駆け付けた金慈が身代わりになったことでトラウマになったという説。

ぶつかったときに文句を言われたり、嫌いなクラスメイトに絡まれたりするので、銀路は巻き込まれやすい体質であるといえます。

例えば、いじめられている銀路を庇って自分が大怪我を負った。
でもそれでは音楽は関係なく、人前で笑顔を取り繕うことに繋がりません。
なんなら金慈って喧嘩とかは負けなしで逆に返り討ちにしてそうです。

そのうえ、銀路が金慈に冷たかったのは「誰にもへらへら笑顔を振りまいている兄貴」を嫌っていたからで、助けた当人に笑顔が嫌いといわれるのはあまりにも報われないので、この線はあってほしくない。

②音楽をやろうとしたら親に反対された

「日出る国」のボイスドラマで、春の十字架の面々がそれぞれの父親に対する怒りを朝日に向かって叫んでいたので、SORも家族と拮抗させるなら金慈のトラウマ設定を使ってきそうです。

1時間半~2時間の映画の中でドラマパートと日常パート×4バンド分の中に金慈のトラウマをぶちこむのは尺が足りなくなりそうなので、トラウマはボイスドラマの方で触れるんじゃないかと考えています。

しかし、トレーラーに幼い頃の兄弟の姿があったこと、本編が金慈の挫折を描いた物語になりそうなことから、ライブアニメの方でトラウマが語られる可能性は十分に有り得ます。

元々音楽が嫌いな両親と揉め続け、最終的に両親が折れて今のように音楽ができるようになったが、代償として両親に言われたことが引っかかって音楽を楽しめずにいるとか。
しかし、本心で音楽に対する情熱を伝えなければならない状況下で、笑顔を取り繕うことは向いていない気がします。
それに、親との対立を描くにしても中学生辺りの反抗期真っ只中な時期の方が向いているので、幼い頃が前提にある分、この説もなさそうです。

※「360度」のボイスドラマで両親が良い人であることが発覚しました。子どもの夢を否定するような人ではなさそうなので、トラウマの原因が両親であることはなさそうです。

③子どもの頃から曲の才能がないことを指摘されていた

かつての相棒ならともかく、倉敷のような第三者にも曲の才能がないと指摘されていたので、他の人でもすぐに気づけるようなことかもしれません。

銀路に「世の中の大抵のことは笑顔で乗り切れる」と言っていたので、トラウマも笑顔で乗り切ってきたといえます。

曲の才能がないことは子どもの頃から言われていたことであり、他人が言った何気ない言葉でも、本人にとっては深く傷ついていたといえるでしょう。
何も知らない第三者に曲の才能がないと指摘されることこそ、金慈のトラウマであると考えています。

それこそ、子どもの頃は殴り合いの喧嘩に発展するまでに怒っていたのかもしれませんが、中、高、大学生と成長していく過程で何度も言われるうちに慣れてしまった可能性もあります。

もしくは怒ったら逆に面倒なことになるので、相手の機嫌を損ねないように適当にやり過ごすに向いているのは笑顔であり、それから笑うようになったとも読めます。

理由がなんであれ、金慈は銀路との活動を通して、本当の自分のまま音楽を
楽しんで欲しいです。

今回話したことのほとんどが載っている、我孫子兄弟のボイスドラマはここから聴けます。




とりあえず、ショーケースライブに行こう


ラプソディは月に一度池袋の「harevutai」でライブを行っています。

そこではボーカル4人による既存曲・新曲の歌唱、アコースティックライブ(ボーカル本人の生演奏)、朗読劇が行われています。
最近は、朗読劇→既存曲+新曲披露(新規立ち絵・PVも)→最新情報公開(ラプソディ通信)→アコースティックライブ→映画の最新映像ちら見せ、という流れになっています。

これがめっっっちゃ楽しい。
何よりも演者の方とファンとの距離が近い。
グッズのお渡し会とかもやってるから、演者の方に質問したりお話できる。
ファン一人一人を大切にしているのがびしびし伝わってくる。

音楽の知識がなく完全に兄弟目当てで行った自分でも楽しめました。

あと、新曲のPVはyoutubeとかで公開されてないから、毎回映画の試写会に行ったような気分が味わえたりする。

前回のショーケースライブのラプソディ通信では、映像の一部を切り取った各バンドの場面写真の公開がありました。
神妙な顔つきをしたPinkFlag、花と戯れてる制服姿の春の十字架、たまたま目を瞑ったところを激写された薺さんとPC眺めてる幼馴染のブルーバード、SORは兄弟で表情がいつもと逆になっていたのが印象的でした。

そんな新鮮な気持ちになれるショーケースライブ、次回(4/8)はブルーバードの新曲お披露目会。
我孫子兄弟の新曲は5月のショーケースライブで公開予定です。


追記(2023年5月24日)


「360度」のボイスドラマ公開により、新たな情報が明らかになったため、誤字脱字も含めて加筆修正を行いました。
パンダマスクの謎の説も一つ追加しました。
「360度」のボイスドラマのリンクも追加しました。

「ラプソディ」と「Sing 4 Rhapsody」を間違えていたため、訂正しました。

  • ラプソディ:東坂響二の意志を引き継ぐ、4バンド13人で構成されたレーベル。

  • Sing 4 Rhapsody:4バンドのボーカルが集結したスペシャルユニット。


この記事を読んだ方が、ラプソディに触れて曲やボイスドラマを聴いて楽しんだり、ショーケースライブやライブアニメに足を運んでいただけたら幸いです。

ありがとうございました。

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