【無我霧中-22】話を聞いてもらいたければ、疑問を与えろ

さて、昨日に引き続き、謎解き制作から得た気付きの備忘録。
恐らく、当分このシリーズ続くなあ。
書きたいことが多すぎる。

人に話を聞いてもらう。会話する上で一番大事なことは、人の話を聞くこと、とよく聞きますよね。傾聴と呼ばれたりしますが。

では、会話ではなく、説明会や講義など不特定多数を相手に自分から発信する場などではどうなのでしょうか。

相手から起こりうるレスポンスは、うなずきや笑顔ぐらい。真顔で真剣な眼差しだったら聞いてくれていると思えるし、下向いていたり、つまらなそうであれば、興味ないんだなと判断できる。

では、どうしたら一方的な説明の場で話を聞いてもらうことができるのか。

それは、相手の頭に疑問を浮かばせること。


話の冒頭で興味を持ってもらえるかが決まる

今回、僕が行った謎解き説明をベースにお話しします。

三段構成で行いました。

①冒頭:謎のオープニング
②内容説明:僕のトーク
③網羅した説明+煽り映像(タイトルコール)

世界観に引き入れるなら話すな

今回の謎解きは、魔法が登場するファンタジーな世界。
中座のタイミングで新婦のエスコートをした3歳の姪っ子ちゃんが悪魔へと変身し、新婦を閉じ込める、そして、魔法で会場を封印。

制限時間は25分、それまでにすべての謎を解き明かせば、脱出成功!

というような内容だ。

中座で退出した新婦が見えなくなった途端に前触れなく①の映像を入れる。

ゲストたちは、急なよく分からない映像に「なんだこれ?」となる。

この【?】を浮かばせることが個人的にはとても重要な役割をすると考える。

とりあえず、よく分からないけど、少し壮大そうな映像を見ていたら、悪魔の姪っ子ちゃんを模したイラスト登場する。
(ここでは、デビルちゃんとしておく。)

デビルちゃんは、「新婦を捕えた、助けたくば・・・」という状況説明をしてもらい(AI音声)、その後、魔力切れという設定で姪っ子ちゃん本人映像にて登場。
可愛らしいその姿に再度ゲストの視線を集中させる。

ここの転換の意図は、状況把握に集中していたゲストたちの思考を一度リラックスさせる、つまり、抜きを作ってあげることで、その後に来る自分のトークの方への集中力を保たせるという狙いがある。


伝わらない概要説明

昨日書いた記事と重複するので、詳しくはここに書かない。
興味あれば昨日のを見てもらいたい。

一通り現状の説明、やるべきことの話を進めていくが、それとは別に大事なことがある。

今説明しているこいつは、誰なのか。どういった役割を担っているのか。という点だ。

ここの認識をきちんと与えておかないと、ゲーム進行中の立ち回りがよく分からないことになる。

ここまで偉そうに書いているけど、実際、当日の立ち回りはキャラクター崩壊してしまう部分があった。

自分が楽しみ過ぎてしまったのと運営としてのスタンスでちょっとしたトラブルが起きていたからだ。

まあ、全体的には無事に終わったのだけど。


最後に全体のおさらいムービー

①と②を通したうえで、最後に状況を整理し、ゲストの気持ちを高められるようなムービーを入れた。
映画やアニメで言うオープニングやタイトルが流れる部分だ。

なぜかというと、映画やアニメでは、冒頭で数分のシーンがあってから、なにかしらの展開があり、オープニングが流れることが多い。
それと同じ手法。

映画見ても、始めはよく分からないから、とりあえず、観る。
なんやかんやの展開があって、状況を観客も把握したうえでオープニング映像に入る。
そこが、観客と映像制作者側の足並み、感情が初めてそろう瞬間だと思う。

元々クリエイターではない自分は、ここを意識して作ってみた。

当日はと言うと、恐らく足並みは揃った。

揃いすぎて、ゲスト達がオープニング映像を見ずに謎解きをし始めてしまった(笑)

嬉しいような悲しいような誤算だ。

とにかく、脱出ゲームに仕向けるということには成功したから良かったのかもしれない。

内容まとまらないので、今日はこんなところでドロンしましょうか。

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