見出し画像

25年越しの悩み

片腕60万。
腱板断裂にかかる手術費用の額。

払えなくはないけど、できるなら払いたくない。

両腕で120万だ。


2023年8月に両肩を痛めた。

医師の診断では、肩の状態や症状からすると腱板断裂の疑いが強い。

左肩はまだ腱板損傷程度の疑いでリハビリと治療でなんとかなるだろうけど、右肩に関しては、壊滅的だった。
力が入らず、90°以上上げることができない。
絶望的状況。

腱板断裂であると病院の先生も自分も覚悟を決めていた。

状態の確認のため、レントゲンとMRIをした。

結果は・・・何も異状なかった。

骨はとてもきれい。

腱板に関しては、傷はなかったが、周りが炎症を起こしていた。
原因として、骨を固定しておくインナーの筋肉が弱いため、何度も別の関節や筋肉と擦れて炎症を起こしていた。

それを聞いてとても安心した。

さて、こんな前置きはどうでもよく、ここからが僕が書きたいことである。

24日に無事4か月のリハビリを終えた。

最後は年末だったので、今回の状態を見て、
先生「めちゃめちゃ良いですね!かなりトレーニング頑張りました?」
僕「いえ、脳をハッキングしました。」


【互いにサポートする代償運動】

体には「代償運動」と言うものが存在する。

右側の筋肉が弱ければ、左側の筋肉が頑張ったりする。
僕の肩のように。

分かり易く言うと、重い荷物を「よっこいしょ」と持ち上げる際、腰を支点にあげるか、腕の力であげるか。
腰から上げれば痛めない、腕の力で上げると腰を痛めるというのは聞いたことあるかもしれない。

体の使い方が上手いと腰から上げる。ただその筋肉の使いカラになれていないと腕で上げようとする。男性に特に多いと思う。

その積み重ねで使いやすい筋肉がバランス悪く配置されていく。結果、姿勢が悪くなる。

話は変わるが、僕は四足歩行のトレーニングが好きだ。
動物を模倣した動きがベース。

先日、四つん這いをベースとしたトレーニングを受けてきた。

体の使い方、連動など上手いと先生に褒められたが、
ここら辺弱いねと、指摘された箇所があった。

左のお尻だ。

そこに力を入れると不思議と"右肩に力が入った"。

原理として、ゴムを引っ張るのと同じだ。
片方が強く引っ張れば逆側も力が勝手に入り、力の均衡が保たれる。
同様に筋肉も別のどこかの筋肉と対になっていて、力を入れたら負けじと別のどこかの力が入る。
逆に弱ければ力を入れる必要がないので抜けていく。

【25年越しの姿勢改善】

さて、思い出してほしい。

僕は右肩の筋肉がすこぶる弱かった。
力を入れられない状態だった。

そして、左のお尻が弱いことに気付いた。

ここを入れると右肩に力が入った。

更に、僕は13年前左をぎっくり腰で痛めている。
そこからほぼ慢性的にだ。

めちゃめちゃ繋がる。

これは、左のお尻の筋肉が弱くて、右のお尻がそれを補うべくか緊張状態になって引き起こされた。
そして、その弱い左のお尻の筋肉に対応しているのは右肩である。

つまり、左のお尻の力の入れ方をトレーニングすれば、右肩にも自然に力が入るということ。

原因はここまでにとどまらず、ダンスするときには、重心が軽くなることが多かった。
それは、地面を押す筋肉がそもそも弱かったから。

また、肩掛けバッグは左肩にかけるようにしていた。
だから、重心の乗らない右肩は余計に力が抜けて、それに伴いお尻も弱くなっていた。

根本的な原因書いておく。

25年間の悩みだ。
小学校の椅子。

あれは本当にいまだも忘れないほど悪魔の産物である。

お尻が滑り腰で据わるような姿勢。
「社長座りするな!」と何度も言われたが、そもそも正しい姿勢が分からなかった。

誰も正しい姿勢なんて教えてくれなかった。
なぜなら、誰も正しい姿勢の作り方を知らないから。

一概には言えないけど、足元から順々に力を入れられるようになれば姿勢は改善するはず。

現に今僕が気付いたから。

去年の8月怪我してから、あほみたいに本を読み漁った。

結果、辿り着いたのは、代償運動やコアコンプレックスという体のシステム。

最近砂場で遊ぶ子供が本当にすごいと感じる。

彼らは、背筋を伸ばした状態でスクワットポーズを永遠にできる。
とても綺麗な姿勢。

誰しもがその頃はできなたのに、何かの拍子で体が歪み始める。それが積み重なって今の姿勢となる。

その忘れ去られた体の使い方を呼び覚ませられれば、えげつないほど体が軽くなる。
省エネで生きられる。

31歳で知られてよかった。

接骨院の先生もずっと治療してくれていたけど、直らなかった腰。
肩を見てくれた先生達もリハビリで効果はあったけど、原因は違うところだった。
昔一度受けたスポーツトレーナーの先生は、3次元的に体が歪みすぎててなんでこの体で歩けているのかわからないと言われた。

そう、代償運動の賜物だった。変な使い方の体でアイソレをし過ぎたがために、より変な体になっていた。リアルに奇行種だったと思う。

とにかく、まだまだパワーアップできる。

今年はそういった体のメンテナンスのクラスも始めたいと思っております。

それで何ができるのかは、またの機会に。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?