蟹座　18度のサビアンシンボル
「ヒヨコのために土をほじくる雌鶏」
A hen scratching for her chicks.

17度の多様すぎる可能性は、適度な回り道をしている間に少しだけそこにあった湿り気が飛び、冷えて固まりました。そして土の示す山羊座的な（現実的な）選択肢が選べるほどにまでなって来たことで、親鳥が子供のために動き出したのがこのシンボルです。

ヒヨコは内面の可能性、雌鶏は土という外部との接点と考えると、なんとなくお子さんの結婚相手を探す「親同士の婚活パーティー」などを思い出します。近頃は就職活動にも親同伴というものがあるそうなので、そのままこのシンボルを見ているようです。

蟹座は身内（と感じている関係の人）に対して、まるで自分の事であるようにお世話できる星座ですので、この場合親御さんが蟹座的な行動をしている事になります。今はあまり見かけませんが、昔はよくいたという「仲人する事が好きな人」も蟹座的行動といえます。

ですが当然シンボルとしては、これは一人の人間から起こるものなので、内面に生まれた可能性がある程度削がれた状態になったところで、それに合う現実的なものを自分で探す事を示しています。内面のビジョンが感情という形ではっきり受け取れるからこそ、それに合うものを見つけるまでは粘り強く探すのです。

それは多分、天職とかそういったものでは無いでしょう。どちらかと言えば、それをするのに「抵抗感がない」とかそういったもので、繰り返し続けることができる為のものです。次のサインの獅子座なら「これをやりたい！」という感覚ですが、蟹座の感情的なビジョンからしたら「馴染めるか」の方が大切な事です。

「馴染めるかどうか」は大した問題にならないと思う方もいるかもしれませんが、蟹座から始まる水の星座（蟹座・蠍座・魚座）にとって「感情」の力は、ダムのように止める事はできません。蓋をすればいつかは爆発するのが感情です。時間をかけて溜まる水のエネルギーですので、時に全てを飲み込むほどの破壊力を持つことがあります。ですので「馴染めない」場所に居続けることに潜むリスクは、かなり高いと思っていた方がいいのです。

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