双子座　27度のサビアンシンボル
「森から出てくるロマ」
A gypsy coming out of the forest.

26度で過酷な環境でも耐え抜けるという経験を積んだ双子座は、次に27度で異質な文化の中でも個人の力で生きていけるかを試そうと「森」から出て都市に行くのです。

これまでの牡羊座・牡牛座のサインでもそうでしたが、25度以降のサインは次のサインに移る準備のような段階なので、シンボルの理解としてはそれほど難しくありません。この双子座の場合は、これまで個人的な好奇心から色んなモノや情報を集め個人の能力を限界まで高めたので、もうここでやる事は無くなり、そして次の地層を目指して移動するのです。

蟹座は共同体や地域性などの「見えない空間」に属した精神性によって、異質を認めないサインです。これは個人として高まり過ぎた精神を、家族のような社会性の中でも上手に使えるようになるためのステップなのですが、現時点の「社会性とは無縁な双子座」にとってはなかなかに未知で恐怖な体験に見えるでしょう。

実際に蟹座の内部では、異質なものを混ぜ合わせるための小競り合いが起こります。双子座までのケンカはどちらかと言うと分かりやすい「さっぱりと」したものでしたが、蟹座からは根回しのような見えてこないものになってくるので、双子座からしたら陰鬱に見えるのです。

この蟹座の「根回し的」会議と、日本人の「決めない」会議の形は似ているところがあります。しかしそれが悪いかというと臨床心理士の河合隼雄も言っていたように「決めない」会議は中心が無い、中空的な構造を意味を持っていて、それはそれでちゃんといい形に「落ち着く」のです。

きっちきちに高められた双子座の「ロマ」にとってはイライラする会議だと思いますが、心が反応するということは、それは未経験な体験に突入しているというサインです。

誕生日なら6月17～18日
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