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「自分の第6感に名前を付けること」

シュタイナーは星座のサインに合わせて人の12感覚を考察している。人の感覚は?と聞かれれば、ほとんどの人が肉体に明確に受信機能のある5感を言うだろう。けれど第6感と言われる肉体に明確な受信機を医学的に発見できないものは、確かにある。しかし同時に第6感というものを霊感とだけ限定して考えている所がある。実際は違う。シュタイナーが12感覚をうたったように5感+1感(=7感)は最低限あると考えた方が良い。しかしでは自分にしかない第6感はどういったものなのか?それは当然自分自身でしか分からない。

例えば「相手の考えている事がなんとなく分かる」とか「おいしい店はなんとなく分かる」とかいったものだったりして。それはみんなが安心して生活している幻想的な社会性の中では、観察とか経験とかセンスとかと言い換えられてしまう場合が多い。しかし立ち止まって考えてみれば、言い換えられるのは社会的に理解される迂回道があるからであって、実際にそのお店の味がおいしいとか作品が素晴らしいとか、そういった結果が得られない場合それは社会的な表現として認知されることが難しいのだ。

だから「あそこに悪霊がいる」という人類のもつ原始的な感覚から生まれる「センス」である場合、実際に悪霊がいる事を社会的に確認できないためになんとなく「第六感」という微妙な称号を得てしまう。自身の中ではピントが合うようによく見える像が、他の皆には見えないだけなのだ。

しかしだからと言って、自分が見えることも、見えないことも別に悪い事じゃないし優秀とかそういった事でもない。ただあなたはそこのセンサーが「利き腕」として生まれて来ただけなのだ。

だからそういった自分の「利き腕」となる自分の第6感を理解したら、それに名前を付けてみよう。以前、統合失調症の方が自分の症状に名前を付けてその症状と付き合う方法を明確に模索していたのを見たことあるが、それと同じように。あなたの第6感に名前を付けてみればいい。そうすれば各段に使いやすくなる。(同時に固定してしまう恐れもあるが。)

そして最後に、どうやって自分の第6感の輪郭を明確にするのか。それはたぶんあなたが他人に対して「どうしてこれが分からないんだろう?」と思っている方向にある。

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