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蟹座 2度(1.00~1.99)

蟹座 2度のサビアンシンボル
「広く平らな場所の上につるされた男」
A man suspended over a vast level place.

1度で何らかの集団意識に埋没する事を選んだ蟹座は、2度で個人では得られない広大なビジョンを観ます。それは学校に入学した時や会社に入社した時などに経験するものに近い感覚です。はじめはその敷地の広さに目がくらみますが、一つ一つ踏破するとそこの文化や伝統の中にある貴重な知恵に行きつくのです。しかしただ茫然と広さに圧倒されることもあるでしょう。

この度数の感覚は実際に目に見える「地域」や「学校」ばかりでは無く、抽象的概念の「場」にも言えるもので、哲学などはその最たるものの一つです。日本人は義務教育の中で哲学や宗教に関わる時間が極端に少ないので、独学でなんとなく哲学書を開いても、哲学のもつ「概念的な場」を理解する前にその広大さに圧倒されてしまいます。

千葉雅也さんは「現代思想入門」で、哲学が難しいとされるのは哲学特有の日常生活とは違う「見かた」を必要とするからだと解いています。例えば哲学書の中では、一つ概念を指す単語にしても表面的には日常的に使われていたとしても、論じている内容ではどのような意味で捕えているのかを文脈から捕えなおす必要がありますし、同時に過去の哲学者の考え方を決まりきった数式のように使いますので、ある程度代表的な哲学者の思想が頭に入っていないといちいち解説を読まないと何を言っているのか分からなくて面倒になる、ということです。

一度なんとなくでも全体像を把握するなり、哲学者によって単語の意味が変わる事があることを前もって理解しておけば比較的に迷子にはなりにくいのですが、それでも「他人の世界の見方」を理解するのには骨が折れるのは確かで。しかしそれこそ初めての会社の規則を肌で感じるようになるまで、だれでも時間がかかるのと同じことです。

これはどちらも「自分には無い世界の見方」をその場限りの概念(社内のルールにせよ、校則にせよ、哲学にせよ)として強要されることによっておこることですが、その色眼鏡のかけ方さえ理解してしまえば「私の経験」だけでは見る事の出来ない景色を見せてくれるので、結果的に自分の世界観を広げる作用があります。つまりはじめは圧倒されるしかなかった土地ですが、踏破する頃には自分だけでは得られなかった世界を手に入れるので、精神的に大きな変化をもたらしてくれます。結果として、この度数に影響が強い人は広い価値観に染まることで大きな視野を手に入れる人です。

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