牡牛座　19度のサビアンシンボル
「新しく形成される大陸」
A newly formed continent.

18度で自分の中の常識や偏見、自明だと思っていた考えなどを捨て去ると、今までその「常識」によって隠れていた奥の意識が19度で現れてきます。

人は常に何かしらの常識などによって自分の意識を保っています。それは根本的に人だけが「目の前の事」と「頭の中の想像」をごちゃまぜにできる存在であるからで、それを中沢新一さんは「人は基本的に狂った存在」であると表現していました。これは、約2万年前に右脳と左脳を同時に使う事ができるようになった人類の進化の過程なのだそうです。

しかしその「目の前の出来事」と「想像」を混ぜられる狂った存在の人間は、持ち前の狂いによって「想像（イメージ）を実現する」という「創造」を可能にしてきました。それは物質的なものだけでなく、思考的な、それこそ「常識」という創造物を産みだすことで「狂った存在」である人間でも共同生活を可能にする魔法のようなことです。

しかしこれは逆に「私の生きている意味は？」といった、精神にとって根本的な問いを発した時には邪魔になります。自分の心の奥にある衝動が「常識」の外にある場合、自らの魂の声を「これは悪い事。やってはいけない事」というように排除するきっかけを作ってしまうのです。

ですが人は持ち前の「狂い」を使って、常識と非常識の世界を行き来する事も可能な生命体です。その場、空間、社会性に合わせて柔軟に「そこの常識」を使用しつつ、しかし自らの精神は非常識さえも視野に入れておく。

19度の牡牛座はそんな状態になることで、自分の奥底の欲求や衝動、使命に寄り添いながら生きるブレない意識を手に入れるのです。

ですので、この度数の影響が強い人は、知性に振り回されません。慌ただしくあるかも知れませんが、それは自分の内面からくる声に反応しているからで、外からの情報に振り回されているのとは違います。

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