双子座　20度のサビアンシンボル
「カフェテリア」
A cafeteria.

19度で「大きな古典書物」という自分の求める知識の根底を徹底的に理解する事によって、20度の双子座はどの分野の知識も平等に扱えるような知性を働かせます。

よくある話ですが、一つの分野に対して骨の髄までしゃぶるほど理解が深まると、他の分野も同じように理解できるようになります。それは、その人が天才だからとかそういう事もあるかもしれませんが、恐らくそれ以上に1万年前から人間の脳の基本構造が変わっていないからです。

人の文化が変化していくにしたがって言語的な発達を繰り返し、言葉の差異や表現方法は増えていますが、その基本となる考え方は1万年前から現在に至るまで基本的に変わっていません。例を挙げればきりがありませんが、現在の物理学者が紀元前1世紀の「聖書」や「中論」が読み返す中で「最新」の量子力学の現象を理解するヒントを得られるのは、目の前の未知に対して人の脳の行える想像の道筋は2000年前も今も変わっていない事を示していると言えるのではないでしょうか。同じように印象的だったのは、音楽家の坂本龍一さんが生物学者の福岡伸一さんとの対談の中で「分野は違うけれど、言っている内容は分かる」と話していたことで、音楽で起こる現象と生物学の中で起こる現象は似ていると彼は感じていたようです。

また、一つの分野を骨の髄までしゃぶるには必ず「情報過多」な状態を乗り越える必要があります。そこを乗り越えると、もう一つの分野に熱中する事は出来なくなりますが、その分、その分野で影響を受けるという事がなくなります。それは音楽を専門的に聴きすぎた人が、音楽にリラックス効果を感じなくなるのと同じで、むしろ音楽が聞こえてしまうと無意識に音楽の構造を考えてしまい、神経を逆なでされてしまうので落語やラジオを聞いたりするそうです。

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