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あのたび -ビザ延長とぼろい国鉄-

 マニラ中心部最安の宿Junes Placeのドミトリーで延泊する。朝はパン4個+パイ14₱。水屋さんで1.5リットル5₱で補充。

 LRT12₱で乗り日本大使館へ行く。入館にパスポートチェックは無かった。20年前の当時ネットやスマホは発達していないので、情報はガイドブック頼りになる。大使館に行くと日本の新聞があったり現地の危険情報を教えてもらえたりする。

 ボクの場合は出国カードが無い(入国時もらえなかった)のだけれど、と相談した。特になくても問題ないだろうとのことだった。陸路海路でこれまで9カ国を渡り歩いてきた。新しい国に入国するときは、出入国カードというのをもらい、名前やパスポート番号・滞在目的・所持金などを入国カード側に書き提出する。残った出国カード側をその国から出るときに提出するという形式だ。令和の現代ではスマホのアプリで済ませるのだろうけど。

 その出国カードがないと揉めたりしないかなと心配になったのだ。まあそれはまたその場でもらって書けば良いのだろう。

 11月4日にザンボアンガから入国してマニラまで急いで来たのには理由がある。当時日本のパスポートがあれば、フィリピンには21日間の観光ビザが無料でもらえていた。それがあと数日で切れそうなので、イミグレーション(入管局)で延長がしたかった。お金を払えばプラス何十日かの滞在ができるようなのでドキドキしながら手続きに向かった。

 タイで長く滞在している人は、一度隣の国に陸路で歩いて出国してまた戻るという方法を繰り返して再びビザを取得していたりするとも聞く。ただフィリピンは島国なのでその方法は使えない。

 LRTに乗りイントラムロス(Intramuros)内のイミグレへ行く。所定の用紙に記入し1520₱+エキスプレス代500₱(≒計4444円)で、翌日午後受け取りで発給してくれるとのこと。高い。丸一日パスポートを預けたままというのはちょっと不安。

 近くのリサール公園散歩。暑すぎてバコ(Baco)ジュース10₱。何味かと飲んだらヤシの実の汁だった。宿に戻るとドミトリーに他の旅行者の荷物あり。しかし起きている間に帰ってくることはなく顔を合わせることはなかった。

 翌朝パン6個13₱+コーラ12₱。宿のオーナーの子ども(5歳位)と遊ぶが、彼は飽きることを知らず延々と同じことを繰り返し付き合わされる。疲れたので出発。

 近代的できれいなLRTとは違いボロくて古い列車が走っているというので乗ってみた。国鉄らしいが中古車両を使っており、スラム街らしき所の真ん中を走る。手を出すと民家の軒先にぶつかり危ないので窓には鉄格子が嵌めてある。外から石が飛んでくるのを防いでいるのかもしれない。この列車はとても安全とはいいがたいので観光気分で乗るのはおすすめはしない。

 他の旅行者のものですが動画があったので紹介しておきます↓

 その後パコ(Paco)パークへ行き(ただの丸い公園だった)、パコマーケットで大道芸を見て、メロンシェイク5₱やきそば15₱スイートコーン10₱パインジュース5₱。食べ歩き楽しい。銀行で1$=55.10₱で200$分両替。

 イミグレへ行きパスポートを受け取り。45日分延長してくれたのか、翌年1月2日まで滞在可と書いてあった。これでゆっくりルソン島北部を周ることができる。

 しかしこのときあれ紙幣が少なくないか?と気づいた。まさかスられたのだろうか?

フィリピンルート

(つづく)


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