見出し画像

【読書】他人が笑おうが笑うまいが、自分の歌を歌えばいいんだよ。

岡本太郎さんが好きだ。

野生的ななんだか血が滾るような情熱的な絵も、様々なメディアで吐き出した言葉たちもすべてが岡本太郎であるその存在に、なぜだか惹かれる。

他人が笑おうが笑うまいが、自分で自分の歌を歌えばいいんだよ。
他人の判断ばかりを気にしていては、ほんとうの人間としての責任がもてない。
もし自分がヘマだったら、"あぁ、おれはヘマだな"と思えばいい。
もし弱い人間だったら"あぁ弱いんだなぁ"でいいじゃないか。

名言から始まるこの本は、岡本太郎記念館館長をしている空間メディアプロデューサーの平野暁臣さんと様々な業界の表現者たちとの対談が本になったものだ。

岡本太郎というひとに何かしらの影響を受けたであろう映画監督や俳優、音楽家、デザイナーなどとの話は、どれもが岡本太郎イズムを感じさせつつも、独自のものばかりであり、プロフェッショナルな仕事ぶりが窺えるものばかりだ。

"「個性」は出すものではなくて"出ちゃう"もの"とか、"なんでも言葉で説明したがるけど、ほんとうは見る人がそれぞれ考えればいい"とか共感というのは今のぼくにはおこがましいかもしれないけど、そうだよなぁと思わせるものばかり。

こういう対談をまとめた本は、小説や物語でない、その人のリアルな話が聞けるので面白い。自分の歌を歌って生きている人たちは素敵だ。

他人が笑おうが笑うまいが、自分の歌を歌えばいいんだよ。~新しい価値を生み出す表現者との対話@岡本太郎記念館 (Play Taro) 

https://www.amazon.co.jp/dp/4778036204/ref=cm_sw_r_cp_api_i_WQKvFbJWME9NJ

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?