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【映画】罪の声

あらすじ
1980年代のグリコ・森永事件をモチーフにした作品。京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった―。

事件のキーとなる録音テープには3人の子供の声が使われていて、だれがなんのために、「罪の声」を残したのか。新聞記者である阿久津英士と出会い、時効になっている事件の真相、曽根以外のほかの2人の子供の行方を探していく。真相は思わぬものだったー。

警察が権力を今より持っていた時代、学生運動がさかんでそんな閉塞した時代(今は今で閉塞してるような気もするが)だからこそ起きてしまった事件。怒りが時にエネルギーになることがあるが、よい風に作用してくれればいいけれど、そうは簡単にはいかない。犯罪に、自分から加担したわけではないけれど加担させられてしまったら、人生はどうなるのか?そんなことは今まで考えたこともなかった。それぞれの子供が歩んできた人生は千差万別で、それがわかっていく流れに惹きつけられていった。

主演の小栗旬さんの演技もよいが、星野源さんの演技が慣れない京都弁(次第に慣れていった)以外は素敵だった。




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